【赤司征十郎】私はたらしドS赤司君が嫌いです。2【黒子のバスケ】

意地悪が66こ ページ19

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その結果……。



『あ、赤点回避出来てる！！』



赤司君がスパルタすぎたお陰か、私も黄瀬君も青峰君も皆赤点回避成功。
赤司君は……そうだよね、知ってた。
さも当然のように全教科100点を取っていた。



同じく1位で緑間君も全教科100点。
また赤司を抜かせなかったのだよ……！と落ち込んでいたけど、100点以上の点をとることは無理に等しいと思う。



「夏祭り、楽しみだね」



神頼みしたのに！！
神様はとことん私を見捨てるのですね……



落ち込みつつも、テスト終わりすぐ後に来る夏祭りは早く。
「デート？デートなの？赤司君とデートなの？！」とほざくお兄ちゃんにぱぱっと浴衣も髪型も揃えられ……って。



お団子にピンクの水玉……。
さつきと紫原君が裏で手を組んでいるとしか思えないんだけど。



『……はぁ』



重い足取りで待ち合わせの夏祭りに行くと、同じく浴衣を着た赤司君が見えた。
仕方無い、声かけるか……



『……赤司君』

「A、……ッ」

『何？』

「……いや、似合ってるなと思ってね」



何故か口元を押さえて横を向く赤司君。
……まただ、また僅かに耳が赤い。



1分程私から目を背けていた赤司君は、少し経つと私の方を向く。



「……じゃあ回ろうか、何が食べたい？」

『……わたあめ……後りんご飴……あ、あとチョコバナナとたこ焼き……』

「……焼きそばは要らないの？」

『じゃあそれも……』

「……ふふっ、よく食べるね」

『余計なお世話！悪口言った代わりにお金は全部赤司君が払うんだからね！』



私は仕方無ーく来てあげてるんだから、それぐらいして当たり前。
赤司君なんか財布として扱ってやる。
あれもこれもと赤司君に屋台の食べ物を買わせて、私は食べる係に専念。



あっという間に私の両手は食べ物で塞がった。
左手にチョコバナナとわたあめ、右手にはりんご飴。
チョコバナナのチョコだけ舐めていれば、何故か赤司君に携帯で写真を撮られる。



『何撮ってんの？消してよ』

「……断る」

『私の食べてる姿撮ったって面白くないでしょ』

「……舐めてる姿が……あれを想像させるというか、……いや何でもない」



あれ？
何の事を言っているのか。
疑問に思っていると、「Aは知らなくていい」と赤司君が1言。
……何か馬鹿にされてる気がするんだけど。
お返しに、睨んでやった。




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