【赤司征十郎】私はたらしドS赤司君が嫌いです。2【黒子のバスケ】

意地悪が49こ ページ2

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私が先輩の家に行くのを拒否してしまってから数日。
先輩は一向に機嫌を直してくれない。



いや、正確に言うと不機嫌な訳では無くて。
冷たい。
私から出来るだけ話しかけているけど、普通に先輩も会話してくれるけど。
明らかに、以前よりも私に対する態度が冷めているような気がした。



『あの、先輩っ……！今週末もし良かったらどっか二人で出かけたりとか……』

「うーん、忙しくなかったらね」



私がデートを誘ってみても、やんわりと断られる。



なのに誰も居ない場所で二人きりになると、私を抱き締めてきたりスキンシップだけは以前よりも増えて。
たまに、押し倒されそうになる事もあった。



だから赤司君が私と先輩が二人きりの時に間に入ってくると、ちょっとだけ安心するようにもなってしまった。
赤司君が居れば変な事はされないよね、と赤司君の事は嫌いだけど今だけは近くに居て欲しい。



「あれから先輩とは仲良くやってる？」

『さつき……どうだろう……分かんない……』

「……そっか、ならやっぱり赤司君にしちゃえば良いのになー……」

『え？どういう事？』

「あ！ななな何でもない！でも何か先輩に対する愚痴があったら私に言ってね？少しは楽になるんじゃないかな」

『……ありがとう、でも大丈夫。むしろ愚痴は赤司君の方にたくさんあるから……』

「……あまり1人で抱え込んだら駄目だよ？」

『……うん』



さつきにもかなり心配されている。
後黄瀬君や、黒子君辺りに。
やっぱり私が、先輩の私に対する態度に比例して落ち込んで元気が無いからか。



けど紫原君と青峰君は私にいつも通り接してくれるし。
緑間君も、多少心配してたけどまぁまぁいつも通りだ。
……私としては、いつも通りの態度の方が少しだけ気が楽かもしれない。



「お菓子食べれば元気出るよ〜」

「なっ、紫原！だから体育館でポテトチップスを開けるな！カスが落ちるのだよ！」

「あ、俺も1個」

「そもそもこんな所赤司に見つかったらまた没収されるのだよ！一緒に居れば俺までとばっちりが来るだろう！」

「みどちんもお菓子1つだけならあげる〜、これで共犯だよ〜」

「要らないのだよ！！！」



……うん、この会話を聞いてる方が多少は落ち着く。




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