意地悪が92こ ページ45
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赤司side
食器も洗い終わってAの所に帰ろうと、自分の部屋の扉を僅かに開けた時。
『……征君』
Aの声に柄にも無く動揺した。
懐かしい呼び方。
少し嬉しかったが、何故突然その呼び方で僕を呼んだのか。
もしかして、また少しAの気を僕に向ける事が出来たんだろうか。
扉を開ける、するとAはびくっと跳ねて慌ててベットの中に潜り込んでいった。
「A、今」
『な、何赤司君』
「……」
『……や、やっぱ落ち着かない』
「……何で?」
『だって、……赤司君の匂いがするから、何か……赤司君に全身を包まれてるみたいで……その……』
再び赤司君呼びに戻ってしまったのは残念だが、Aは僕の匂いがすると言ってそわそわしている。
う〜……なんて言って恥ずかしそうに毛布で顔を隠すから、その姿に今までの僕は大分損をしていたなと実感した。
今まで通り、Aを虐めてばかりいたらAは僕を睨んでくるばかりでこんな反応は見せなかっただろう。
照れて顔を真っ赤にしているAが一番可愛いと思う。
「……意識しちゃうって?」
『えっ?!そ、そんな訳、そんなんじゃないよっ……』
言いながら頭まですっぽり毛布を被ってベットの中に消えていったA。
それでもやっぱり毛布がそわそわと動いている。
……こういう所が、Aを虐めたくなる理由なんだけど。
Aは自覚しているんだろうか。
「……A」
『へ?っ、わ!?な、なな何で入ってきてっ……?!』
「Aが顔を隠すから」
『い、いやあのっ、!ね、熱移っちゃうよ!』
「Aからの熱なら僕は別に構わないけどね」
そして自分を抑え切れずに、僕はAと同じ毛布の中に入ってしまった。
ベットの中でAの上に馬乗りになる。
「今日は多分熱はさがらないと思うから、僕の部屋に泊まっていきなよ。丁度明日は休みだろう?」
『え、っいや帰るよ!最低でも夜には帰る!』
「……まだふらつくのに?」
『た、確かにしんどいけど……ってそうじゃなくて!早く退』
「Aが今日は大人しく泊まっていったら退いてあげる」
『……っ、』
我ながら良い誘導だと思う。
帰ると言う限りはAは僕に退いてもらえず、ずっとこのままで、退いて欲しければ泊まるしかない。
どちらにせよ僕には得のみだ。
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葵(プロフ) - 関節じゃなくて間接なのでは? (2020年3月17日 21時) (レス) id: 349b72f88b (このIDを非表示/違反報告)
神崎セルザ@新垢2(プロフ) - カコさん» 赤司様ぁぁぁぁぁ!!!夢主の彼氏になったら夢主をたくさん虐めてくださぁぁぁい!!!大好きでぇぇぇす!!笑 (2018年3月4日 13時) (レス) id: 98008e40b1 (このIDを非表示/違反報告)
神崎セルザ@新垢2(プロフ) - 朱香さん» もうここからは最後まで駆け抜けれますよ笑 エレベーター上ってます笑 早く彼氏彼女になるんだ赤司様と夢主!笑 (2018年3月4日 13時) (レス) id: 98008e40b1 (このIDを非表示/違反報告)
神崎セルザ@新垢2(プロフ) - *杏花*さん» 無限にあっても足りないくらいですよね笑 ちょっと好きになりつつある夢主を完全に落とすまであと少しですね!赤司様頑張れ!私も最後まで頑張ります!笑 (2018年3月4日 13時) (レス) id: 98008e40b1 (このIDを非表示/違反報告)
神崎セルザ@新垢2(プロフ) - 真理亜さん» そんな事言ったらすぐ赤司様に襲われちゃいますよ笑 赤司様はドSですからね、耐えれますかね……?ぐへへ(^p^三^p^) (2018年3月4日 13時) (レス) id: 98008e40b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神崎セルザ@復帰しました | 作成日時:2017年12月24日 12時