【赤司征十郎】私はたらしドS赤司君が嫌いです。2【黒子のバスケ】

意地悪が61こ ページ14

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夏、と言えば皆は何を思い浮かぶだろうか。
一年の中でも一番色々と楽しめる季節。



何気なく家のカレンダーを見れば、もうすぐ夏祭りが来るという事に気が付いた。



『もうすぐ夏祭りかぁ……』

「……Aさん。その前に」

『え？』

「何か忘れてません？」



学校で、帰り支度をしながらわたあめやりんご飴の事を考えていると、横から黒子君が話しかけてくる。



じとっと見つめられ、首を傾げた。
何か忘れてる？
あの黒子君がわざわざ私に言ってくるものだから、結構重要な事？



『あ、今日私日直だったんだけど、学級日誌を先生に渡すの忘れた事？』

「違います、それは帰る前にちゃんと渡して下さいね。もっと重要な事です」

『重要……』

「今日から全部活1週間お休みです。これに心当たりありますよね？」

『……？』

「……え、これでも分からないんですか」



そういえば確かに今日から部活お休みだなぁ、なんて呑気に考える。
……何でだっけ？



うーんと腕を組んで頭を捻っていれば、後ろから赤司君の声。



「……期末テスト」

『……へ？あ、あぁ！』

「……勉強してますか？ちゃんと」

『え？してないよ、だってテストまだ先でしょ？』

「……A。ちゃんと聞いてた？明日から1週間部活休みだって知ってるよね？ならテストは1週間後だろう」

『え』

「……」

『……嘘』

「……それで、Aさん。今日から放課後はレギュラー陣もマネージャーも皆揃って勉強会するんです、何帰ろうとしてるんですか？早く図書室行きますよ」



……し、知らなかった。
昨日部活で赤司君がその事を皆に話していたらしいけど、その時多分私別の事を考えてたから話聞いてなかったんだ。



そして私は黒子君にバッグを取られて、赤司君に腕を掴まれて強制連行。



学級日誌出さなきゃ！とか言って職員室に行ったらそのまま逃げて帰ろうと一瞬思ったけど無駄だった。
見事に黒子君も赤司君も職員室まで付いて来て、そのまま図書室に直行させられる。



何でマネージャーまで……！！！
そう抗議したら、前回のテスト赤点だった奴が勉強会に出席しないなんて何様のつもりだ？なんて怒られ……
い、いやごもっともなんだけどさ！



『急すぎるよ！』

「話を聞いていなかったAが悪い」



……もう何も言えなかった。



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