ドS彼氏の彼女攻略【赤司征十郎】

3.赤司征十郎という男は ページ4

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昔から、僕の周りには良く女が集まってきた。
どんな性格の女でも僕に全く好意が無いやつは居なかった。



告白をされる事は日常茶飯事で、告白される度に拒否はせずそのまま自分のものにしていた。
まあ一週間ぐらいで彼女という立場は変わったけどね。
只の遊び相手、女の方もまさか自分が本命の彼女になれるとは思っていないのかすぐ了承していた。



そのおかげで生まれてこの方女に困った事は一度も無い。
適当に誰かを誘えば簡単についてくるから溜まった欲も定期的に発散できる。
初めてを貰ってほしいと頼んでくる女も居るから断らず貰ってやったし、テクニックもかなりあるから誰でもすぐに満足して機会があればもう一回、とねだる奴も居た。



なのに、あの女は見向きもしない。
僕の横を素通りし、全く関心が無いのか話しかけにもこない。
一度僕の方から話しかけた事はあったが、表情一つ変えず一言二言話すと本を取り出して僕のことなど無視して読み始めた。
まるでもう話しかけるなと言わんばかりに。



それ以来、何かと彼女の事は目に入るようになったが、彼女は基本一人で居ることが多く滅多に表情を変えないからか友達は居ないようだ。
人がそもそも嫌いなのか。
いつも少し不機嫌そうな顔をしている。
が、成績はいつも僕と並んで1位なうえ体育の授業も毎回完璧にそつなくこなしているからか注目は集めていた。
悪い方にだが。



影で冷徹の女王とか言うあだ名をつけられているのを聞いたことがある。



「……丁度良い。これを機に高宮も狙ってみるか」



何よりこの僕に対してなんの反応も示さないのは癪に障ったからな。
同じクラスの女は大体抱いたし次は高宮だ。
顔も整っていて悪くはなかった。
無表情だから冷たいという印象はあるが、最中は流石にあいつでも乱れるだろう。



どんな顔をするのか見てみたい。
そもそもあいつはまだ初めてなのか？
……いや、あれだけ人を寄せ付けないのだから初めてだろう。
そうして一度初めてを貰ったらもう用済みだから他の女同様に遊び相手に降格させて。



大した接点も無いのに自ら話しかけたらまるで僕が高宮を好きみたいだから、マネージャーという接点を作って落としていけば良い。




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