ドS彼氏の彼女攻略【赤司征十郎】

20.夢 ページ21

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目が覚めると、征十郎の隣には生まれたままの姿をしたAが居た。



「A……？」

『征、おはよう』



征十郎が起きたことに気付いたAが、柔らかく笑う。



「……」

『征…？』

「A、胸が見えてる」

『えっ、あっ……！そうだ昨日……見な』

「なんだ、隠さなくても良いじゃないか」

『恥ずかしいの！』



顔を赤く染めたAがふいっと征十郎に背を向けた。
そんなAをくすりと笑って見た征十郎は後ろからベッドの中でAを抱きしめる。



ついでに悪戯をしてやろうとAのお腹に指を這わせた。



「別に隠さなくても。僕はAの姿なら例え血まみれでも可愛いと思うよ」

『はっ？！何それ……、って、どこ……っ触って…』

「大体Aは今下着をつけているじゃないか」

『え、そんなはず……ひゃんッ？！』



ぎゅっと征十郎が後ろからAの胸についているピンク色の飾りを指で摘まむ。



「これ、下着の飾りだろう？」

『なっ、違ッ……！違う！』

「ココも、下着の飾り」

『ぁッ、！ね、寝ぼけてるの……っ？』

「ん？あれ、おかしいな。下着の癖に濡れてる」



さわさわ。
くちゅ……、続いて征十郎の指がAの中、浅い所に入る。
と、その時。
征十郎が単なるいつもの意地悪でそれをやっている事に気付いたAが、征十郎の腕を引っ張って自分の身体から離した。



何か一言文句を言ってやろうと征十郎の方を振り向く。
が、逆に押し倒された。



『ちょ……ッ、今朝！征の眼は節穴なの？！朝日が昇ってるでしょ！』

「朝も昼も夜も関係無い。第3……いや第5か……？6で良いか、第6ラウンド始めるぞ」

『昨日いっぱいしたでしょー！！』



べしッ
Aが征十郎から逃れようと手ではたこうとするが、そんな事は既に読めている征十郎に腕を掴まれ抵抗はいつも通り失敗に終わる。



しかしAも毎日あの征十郎を相手にしているのだ。
前よりかは大分扱いも慣れてきたのかすぐに足でも反抗して、隙をついて征十郎の下から抜け出した。



「朝から君は元気だな」

『それは私のセリフ！もう！』



そしてささっと落ちていた服を拾って着ると、Aは寝室を出て行ってしまった。



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