【黒子のバスケ】俺司様と僕司様に猫耳ギャルが取り合いされる話【赤司征十郎】

猫が4匹 ページ5

.


放課後、体育館。



あややと萌歌もあたしと一緒に来たがったけど、手を振って無理やり帰らせた。
彼氏出来ると良いね〜！赤司君ってテクニシャンかもだよ〜！とか余計な一言を残して。



『……めっちゃなつ……』



懐かしい、小中とバスケに打ち込んでた日々が嫌でも思い出される。



……んな事より。
で、誰に見学しに来たって言えばいいんだ。
そもそも勝手に体育館に入って良いの？



辺りを見渡すと、マネージャーらしき女の子を発見。
あの人に声かけるか。



『あのー……さーせーん……』

「……何？」

『あたしバスケ部のマネージャーになりたいんだけど、仮入部出したし見学してもいー？』

「……赤司君に聞いてみなきゃ分からないわ」



そう言って彼女は、赤い髪の男の子の所に近付く。
……めっちゃ背筋良く歩くな。
あーいうのが所謂優等生ってやつか。



つーか、眼鏡かけてたけど結構大人っぽい顔立ちで美人じゃね？
あたしは化粧で大人っぽくしてるけど、すっぴんが可愛らしいとかマネージャーに言われたりするしな。
どっちかと言うと童顔なあたしはちょっと羨ましい。



「……金井さん、だっけ。バスケ部は知識ある奴じゃないとマネージャーにはしないよ」




とか思ってたら赤司征十郎、多分弟の方に話しかけられた。



『あたし知識ぐらいならあるよ？バスケ、興味あったし』

「……ふぅん。ならテストだ、このテストで満点を取ったら仮入部、許可してやろう」



何だこいつ。
やけに上から目線だな、イケメンだけど。
赤司君狙っちゃいなよ〜って言われたけど、あたしのタイプとは遠そうだな〜……



あたしの言う事を聞いてくれる優しいイケメンがタイプなんだけど。



赤司君から渡された紙。
見るとバスケに関して色々と問題が書かれている。
制限時間は30分だと言われ、あたしは体育館内の隅っこの机と椅子に座って問題を解き始めた。



うわ、割と高難易度の問題出してくんじゃん。
あたしが解けないと思ってんのかな、何かあいつ見下すような眼であたしの事見てくる。
あのマネージャーの子も無言であたしを見てるから、プレッシャー半端ないんだけど。



……まぁ、つってもあたしも強豪校の元バスケプレイヤーだ。
スパルタな練習のもと培ってきた知識があるから、高難易度でもよゆーなんだけどね。




.

猫が5匹→←猫が3匹

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す