【黒子のバスケ】俺司様と僕司様に猫耳ギャルが取り合いされる話【赤司征十郎】

猫が5匹 ページ6

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15分後。
あたしがテスト用紙を出すと、赤司君は驚いたような顔をした。



「……普通に解いても、20分以上は絶対かかるんだが？……あぁ、解けなくて諦めたのか」

『や？余裕っしょ』

「……知識の無い奴は無駄に自信があるな、どうせ100点は取れない」



こいつめっちゃ失礼じゃね。
どうしよ、何かここに来てあたしバスケ部に入りたくなくなってきた。
や、だってこんな奴が主将なんでしょ？



……1問ぐらい、わざと外せば良かったなー……とか後悔。
すると丸つけを終えたのか、赤司君が



「……へぇ」



一言、呟くと何かどっか行った。
別の赤い髪の男の子に話しかけている、容姿が瓜ふたつだから……あれは兄の方の赤司君か。



マネージャーの美人さんは、相変わらず無表情だった。



え、ちょっとあたしどうしたら良い？
早く結果言えよ。
手持ち無沙汰なあたしが暫く待ってると、物凄い勢いで……明るめの茶髪の髪の男がやってきた。



「凄くね？！え、凄くね？！」

『……な、何……？』



男に免疫無いあたしは、ずいっと近付いてきた顔に対して若干後ろに下がる。
でも平静は保った、あたしは遊び放題のギャル、だからね。



「なー赤司ー！この子だよね？！波音ちゃんでも100点取れなかった超高難易度のバスケ問題全問正解した子って！」

『や、ちょ、耳元で叫ぶな……！うっさいし！』

「すげー！すげー！」



鼓膜破れる！
近付いてくる男を必死に引き剥がした。



するとそいつは



「えー！この子マネージャーに欲しー！！！いいっしょ？赤司ー！」

『だからうるっさ……！』

「……あぁ、良いだろう。金井A、これ程の知識があるとは正直驚いたよ、これなら仮入部じゃなくて本入部で良いだろう、丁度波音一人では仕事が多くてもう一人欲しいと思っていた所だったしね」



……まじか。
あたし、バスケ部マネージャー試験にほんの数分で合格したらしいです。



と、赤司君があたしを認めたからか皆あたしの周りに集まり出して……
勝手に自己紹介をし始めた。
どいつもこいつも声がでかい。



それと美人さんは小高波音と言うらしい。
名前だけ一言言うと、あたしの元からすぐに立ち去った。
……愛想悪くね？



あーいう子って勉強ばっかで、恋愛なんて全くした事がないんだろうなー……



とかこの時までは思ってた。
あの光景を見るまでは。





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