32.学校で戦争です。 ページ33
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誰かが悪ふざけで書いたような文。
丸文字で、友達に喋るみたいにラフな口調で書かれていた。
絵に描いたような設定だねって何。
これはただの遊びだとでも言うのだろうか。
貞子さんの髪がカツラって何。
キャー怖い!ってなめてんのか。
いや、それよりも。
気になるのは一番最後。
『終焉の少女……?』
「随分厨ニ病な名前ですね」
『ネタバレ……この子が黒幕?ってことはこの子を探せばいいの?』
「……罠かもしれない。頭に入れておく程度で良いだろう」
まぁ会ったことも無いし、どこに居るかも分からないしね。
うーん、後は貞子さんと信長さんと王子様は会ったことが無いなぁ……
『ひまちゃん、何か他に……知ってることある?』
「……ここにね、初めて来た時高校生ぐらいのお姉ちゃんにあったよ」
「……お姉ちゃん?お姉ちゃんとは誰の事ですか?」
「お面かぶってたから分からないっ……あ、でも……何かAお姉ちゃんに声が似てたような……うーんでも低い声だったから違うかも」
「……もしかしたらそいつが終焉の少女かもしんねぇな」
青峰君が考えても分かんねぇな、と言ってるけど。
私と声が似てる……?
誰、だろう。
もう一度本を確認した。
すると。
一番下に、見落としていた文章を見つける。
それを読んで私の顔が青ざめたのは……言うまでもない。
※追記:追加要素考えたよ!
この本っていわば、神桜小学校の攻略本みたいなものじゃん?
だからね、この本を君達に渡す代わりに……住人さんの数、増やさせて頂きますっ!
やばい。
反射的にそう思った。
私達は読んでしまった、この本を。
攻略本……と言われているこの本を。
最後の文章を読んだ後、すぐに放送が鳴る。
そして無機質な機械のような人の声。
ーーーピンポンパンポン♪
〈……本が生存者に読まれました。よって、一般であるゾンビの数を増やさせて頂きます〉
刹那、図書室の外から、今まで静かだった廊下から何か、多分ゾンビが這いずりまわる音が聞こえ始めた。
〈……ですが、数的に不利だと思われますので貴方達には……転送銃を支給致します〉
そして目の前に、銃が大量、多分人数分入っているプレゼント箱が出現した。
黒い銃。
見た事も触ったことも無い、本物の銃。
そこで私は思ってしまう。
もしかすると、今からが本番なのではないか。
ーーさぁ、長かったプロローグも終わりです。
戦争を、始めましょう。
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二階堂嗹哉(プロフ) - ちーちゃん先輩(千尋先輩)分かってますね!あれすげぇ!自分も学校走りたくなってきた!!←帰宅部 (2018年8月17日 23時) (レス) id: 457093c9f7 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 私の学校生徒会ありますよ!!生徒会...児童議会なんですが、あれには嫌な思い出しかない...; (2017年8月21日 22時) (レス) id: 0e337993f1 (このIDを非表示/違反報告)
神崎セルザ@復帰しました(プロフ) - エコロさん» あー……私の友達が吹奏楽部だったなぁ……とか思ったり笑 放送室に居たのは一体誰だったのでしょうか?笑 (2017年1月5日 9時) (レス) id: 98008e40b1 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 神崎セルザ@復帰しましたさん» うん(笑)会いたい〜
これ真面目になんだよね(笑) (2017年1月2日 0時) (携帯から) (レス) id: c4b4c5b1a0 (このIDを非表示/違反報告)
エコロ - か、感覚で…ですか。小4の時吹奏楽部に入ってたんですけど…すぐ止めたんですよ…(主人公どうなるんだよ…アナウンスェ…) (2017年1月1日 19時) (レス) id: 02a216e2f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神崎セルザ@復帰しました | 作成日時:2016年11月6日 18時