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21.クマさんですか。 ページ22

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桃井side


「Aどこ行ったんだろう……」

「まぁあいつの運の悪さはいつもの事だったし大丈夫だろ」

「運悪いんとそれとは違うと思うんやけどなぁ」



結局近くを探しても何処にもAは居なくて、また3人で他の人達を探してるんだけど。



まだ誰とも会っていない。
もしかして2連の方に居るのかなぁ。
そしたら結構遠い……。



「2連に行ってるかもしれないよね、どうしよう」

「まぁ上の階見て回ったら2連に行くでええんやない?」

「……おい何か聞こえねぇ?」



え?
話してると大ちゃんが止まったので必然的に私達も止まる。
何か聞こえると言うから耳をすますと……



……ひょー……う……ょー……



うん?
何だろう。よく聞こえない。
呼吸音も一回止めてもう一度耳をすます。
すると今度ははっきり聞こえた声。



……ウッヒョー!、ウッヒョー!



「……やばい、何かテンションヤバイやつ居る」

「……うっひょー?」

「えっと聞こえる方角は……奥の廊下ら辺から……?」



音が聞こえてくる廊下の端、つまり曲がり角をよく見つめる。
一応、走れるように準備もして。



そうして待っていると廊下の奥に現れた声の持ち主。
見た目は……くまさん……?
可愛らしいくまのぬいぐるみのような見た目のソレは、手に包丁を持っている。
その包丁を振り回しながらこっちへ……



「……逃げなきゃ、今吉先輩!大ちゃん!」

「あぁ分かってるっての、また走んのかだりぃなー……」

「そんな事言ってないで早く!」



〈ウッヒョー!ウッヒョー!ウッヒョー!〉



テンションは高いのに声が低い違和感だらけのクマさんは、幸いあまり足が速くなく、私達が全速力で走るとすぐに声も遠くへ消えた。



走って前方に見えた扉のドアを開ける。
多分パソコン室って書かれてた気がするけど今は部屋に入って息を整えたい。



そしたら。



「うわぁ?!何スか?!誰スか?!」

「女の子?!」

「は?……いや、桐皇……?」



入り口で誰かにぶつかった。
黄色い髪と見覚えのある制服。



「?……きーちゃん?!」

「あ?黄瀬?」

「海常さんやん、」



海常高校の3人。
森山さんと笠松さんときーちゃん。



3人はまさに今パソコン室を出ようとしていた所だった。



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22.パソコンを使いましょう。→←20.安全みたいです。



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二階堂嗹哉(プロフ) - ちーちゃん先輩(千尋先輩)分かってますね!あれすげぇ!自分も学校走りたくなってきた!!←帰宅部 (2018年8月17日 23時) (レス) id: 457093c9f7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 私の学校生徒会ありますよ!!生徒会...児童議会なんですが、あれには嫌な思い出しかない...; (2017年8月21日 22時) (レス) id: 0e337993f1 (このIDを非表示/違反報告)
神崎セルザ@復帰しました(プロフ) - エコロさん» あー……私の友達が吹奏楽部だったなぁ……とか思ったり笑 放送室に居たのは一体誰だったのでしょうか?笑 (2017年1月5日 9時) (レス) id: 98008e40b1 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - 神崎セルザ@復帰しましたさん» うん(笑)会いたい〜 これ真面目になんだよね(笑) (2017年1月2日 0時) (携帯から) (レス) id: c4b4c5b1a0 (このIDを非表示/違反報告)
エコロ - か、感覚で…ですか。小4の時吹奏楽部に入ってたんですけど…すぐ止めたんですよ…(主人公どうなるんだよ…アナウンスェ…) (2017年1月1日 19時) (レス) id: 02a216e2f9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神崎セルザ@復帰しました | 作成日時:2016年11月6日 18時

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