【赤司征十郎】学校を駆け回れ！2【黒子のバスケ】

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『で、4人は何してたの？』

「あ、そうッスよ！今からくまさんを捕まえようとしてたんス！」

『え、あのくまさんを……？危険じゃない……？』

「危険だけどどうやらあのくまはそこまで賢くは無いみたいだからな、つーか馬鹿みたいだから」

「確かにアホだったな」



普通あそこでコケるかよ
僅かな段差につまずくとかあいつドジッ子かよ
アホだな
あぁ、アホだな



先輩達と青峰君が何か知らないけど凄くくまさんをディスっていた。
私達がガイコツさんを解決してる間にこっちもこっちで色々と動いてたって事だよね、会わなかったけど。



『そういえば2人に預けた信長さんは？』

「あー……あいつならどっか行った、気付いたら居なかったんだよ」

「それから見かけなくなったッスよ」



つまり迷子と。
なるほど？



ついでにガイコツさんの事も4人に話しておいた。
本当の姿はとてもイケメンでした。
黄瀬君よりも。
そう言うと黄瀬君は酷いッス！と泣いてたけどイケメンって意外と世の中にいっぱい居るもんだよ。



……というか私の周りイケメンしか居なくない？！



『偏りすぎでしょ……』

「あ？まぁとにかく、俺らはこれからくまを捕まえに行くけど……お前はどうすんだ？」

『あ、じゃあ私も行きます』



作戦としては、誰かが囮になってくまさんを捕獲場所まで誘導するという結構簡単な方法だった。
そして予め足元に仕掛けておいた紐にくまさんが引っ掛かってコケてる間に皆で捕獲。



何この動物捕まえようぜみたいなノリは。
って思ったけどくまさんが本当にアホらしかった。
だから普通なら引っ掛からないようなバレバレの罠にも引っ掛かる可能性はほぼ100%なんだとか。



で、問題なのは誰が囮をやるかということ。
一番危険がある役なんだけど……



『私やる！』

「は？！」

「ちょ、！Aさんはどう考えても待機組の方で」

『やりたいからやる！』

「あのな、囮って一番やられる可能性が高いんだよ、それは分かるな？」

『そのぐらい分かってますよ宮地さん』

「A、お前に何かあったら俺赤司にやられるんだけど」

「それは俺もッスよ……」



ん？どうしてそこで赤司君が出てくるんだろ
……そういえば赤司君も全然見ないけど今何処で何をしてるんだろうか。



でも私は囮役がやりたい。
危険だってことは分かってるけど、唯一関わりのある私が積極的に行動しないと何も進まないような気がするから。




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