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62. ページ17

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走って行った方向からして、多分生徒玄関だ。
ここの小学校の生徒玄関は広い、何か作戦でもあるのだろうか……?



生徒玄関が見えた。



近くには高尾君とリコさんが居る。
疲れているのか膝に手を付いて目の前を見据えていた。



『高尾君!リコさん!』

「?!Aちゃん?!何でここに、」

「何で?!……くそっ、それよりも目の前のこいつをどうにかした方が良いッすよ監督さん!」

「無理よ!意味が分からない!何で遅い癖に、私達は全速力で走ってるのに着いて来れるの?!」

「俺達が後ろを向いている間に加速してるとか?いやワープか?!だーもう!分かんねぇ!監督さん!まだ体力は残ってます?」

「……あんまり、高尾君も疲れてるじゃない……」



そうとう走っていたのか息切れを起こしている2人。
目の前には遠くで見たアレ。
全身を黒い影に覆われた何か。
顔は無い、どんな形をしているのかも影がかかって見えない、真っ黒い何か。



思わず身震いを起こした、体に重力がのしかかっている気がする。



「Aちゃんはあんま見ない方が良い!つーかあまり視界にそいつを入れるな!どういう訳かそいつを視界に入れると体が重く感じる!転送銃も体がすくんで撃てなかった!」

「何なのよ!恐怖なんて感じてないのに!ある程度耐性はついたと思ったのに!腕が震えて……銃が……!」



ぞわり。



〈……キキ、キ……キキキ……〉



不気味な音。
ゆっくりと確実に近付いてくる。



思った以上に怖くて、視界に入れたくなくてソレから目を逸らし後ろを向いた。



「しまっ、後ろは向いたらダメだ!!」



『……ぇ?』



ブウン……と耳元で音がする。
恐る恐る横を見ると、いつの間に居たのかソレが至近距離に迫っていた。



「ダメよ!目を逸らして!後ろは向いちゃダメ!逃げて!」

『嘘、何で……足が、動かな』



硬直したかのように私はその場から動く事が出来ない。
その間に黒い影が、私の全身を、頭を、包み込んでいく。



〈キ……キキ……キキキ……〉



うるさい、音がうるさい、不快。
甲高い不調和音が、私から抵抗する力を奪った。



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神崎セルザ@復帰しました(プロフ) - 繚乱ノ銀夜桜さん» そう思って頂けるだけで私は幸せです!!!←そう思わせるのが当初の目的だったりするので笑 (2017年5月18日 15時) (レス) id: 98008e40b1 (このIDを非表示/違反報告)
繚乱ノ銀夜桜(プロフ) - これ凄い…第三者って私の事か!?ってなったwww (2017年5月7日 13時) (レス) id: 3246732b26 (このIDを非表示/違反報告)
エコロ - 良太よ、お主やりおるの。神崎殿がそう思われる程輝くとは・・・!!← うちは千尋一筋だ!!・・・が和成があざといのです。同じ状況ですよ、ハイ。本当声優凄いですよね〜!イケボです!! (2017年4月5日 17時) (レス) id: 41909b66f3 (このIDを非表示/違反報告)
神崎セルザ@復帰しました(プロフ) - エコロさん» 黄瀬君に惚れそうになって、危ない!私は赤司様一筋よ!と何度なった事か……笑 声優さんはもう本当みんな声がイケボすぎてむしろ怖いですよね笑 (2017年4月3日 15時) (レス) id: 98008e40b1 (このIDを非表示/違反報告)
エコロ - はい、黄瀬が輝いてました。とっても良い意味で、です。うちも声優好きですよ! (2017年3月31日 23時) (レス) id: 41909b66f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神崎セルザ@復帰しました | 作成日時:2017年1月5日 12時

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