元カレ9（yuta.t）

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「なんか、ホントありがとう」


高「全然。
一人で食べるより美味いし」




「それに、いつも作ってもらってご馳走になってるから、今度お米とか持ってくるわ」



高「いいって。
勝手に誘ってるだけだし

いつも酒持ってきてくれるじゃん」



「持ってきたお酒ほとんど私が飲むけど」




高「俺ももらってるし」





「じゃあ今度からさ、材料費折半しよ」



高「そんなのいいって。
今日だって作りすぎただけだし」




「だって作りすぎても冷凍しておけるのに、
それなのに、私にまで食べさせてくれるんだよ？」



高「美味いかわからないから毒味だもん」




「高野くんの作るご飯全部美味しいから
餃子が美味しくないわけがない」




高「そうやって褒めてくれるから、
食べてもらいたいのもある」





「私ばっかりいい思いして、」





高「じゃあさ、」



「ん？」




高「今度、買い物付き合ってもらえないかな？」



「買い物？」




高「そう。
母親の誕生日で」





「うん、全然いいよ！」





高「じゃあ、明後日休みだよね？
俺も休みなんだけど、予定ある？」



「午後からなら平気」




高「じゃあ午後から」







高野くん手作りの餃子はもちろん美味しくて、
めっちゃビールが進む




お腹いっぱい食べさせてもらって、
後片付けまでしてくれて



「そろそろ帰ろうかな」



高「うん。
また明日」



「うん、明日ね」




いつものように玄関の前まで見送ってくれて。



一人になった途端、
急激に裕ちゃんに会いたくなった。




》おつかれさま


メッセージを送れば即既読がついて、



玉》おつかれ



》終わったの？



玉》まだ局にいるよ



》そっか。
頑張ってね



玉》ありがとね
何かあった？


玉》ごめん、呼ばれたから行ってくる




返事に迷ってる最中に裕ちゃんは仕事で呼ばれて


》頑張ってね




一言返して、シャワーを浴びた。



お風呂上がり1本缶チューハイ空けて


「…欲求不満か」


だれに見られるわけじゃないけど
携帯の検索ワードを消去する




ベットに入れば瞼は重く、すぐにくっつきそうなくらい疲れてる









翌朝の目覚めはだる重い。


「飲みすぎたかなぁ、」




すごい浮腫んでる…
けど、身支度をして家を出る




高「おはよ」




「おはよう」





家からすぐの交差点の信号待ちをしていれば
後ろからきた高野くん




高「天気良いね」



「ほんと、眩しいよ」




高「そうだね」

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