元カレ9（yuta.t）

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玉「俺だって、Aの事が好き。
正直名古屋に行ったら簡単に行ったり来たりできないけど、、
だけど、寂しい時、辛い時に一緒にいたい。
会いたい、って思ってもらえる存在でいたい。

いつもAのそばにはいれないけど、
何かあった時にAのそばにいれる存在でいたい。」





「…でも、遠距離する自信ないよ」




玉「やったことないのに？」




「…そうだけど」




玉「ダメならその時また考えれば良くない？」




「…んー」






玉「やり直したい。
またゼロからスタートしたい



高1のあの時からやり直せないかな、俺ら」




「…うん」




玉「俺の事どう思ってるんだろう。
って思ってた時が、苦しかったけど、今思えば楽しかった。
見かけるだけで、会えるだけで、話せるだけで、
笑ってくれるだけですっごい嬉しくてさ、」



「私もそうだよ。



今日は来るかな？
一限はこなかったけど二限からくるかな？って」




玉「…もう一度俺と、付き合ってください」









「…はい」




玉「…よかった。
ありがとう」




「あの時も顔真っ赤にして照れてたもんね」


玉「あの時も嬉しかったけど、
今もめっちゃ嬉しい」




「玉森くん」



玉「え、そこから？」




「ふふっ、久々呼んでみた」





玉「じゃあ俺もAちゃん呼びしよっかな」




「またディズニー行ったら、
ホーンテッドマンションでキスするの？」




玉「ホーンテッドマンション以外でもめっちゃするわ。
また行こうね、ディズニー」





「裕ちゃん行けるの？」



玉「がっつり変装はしてく」






すんごい遠回りしてきたけど、
もう一度あの頃の気持ちを忘れないように、

大事にしていきたい。





この日の夜、裕ちゃんの家に泊まったけど、



玉「すげぇ、愛おしいってこういう事を言うんだね」




一緒のベッドに入って後ろからギュッとハグされて



玉「落ち着く」





その声が溶けてしまうような声だからドキドキする






しばらくしたら寝息が聞こえてくる






「…ずっと一緒にいてね」






小さな声で呟いたのに、



腕の力がギュッとつよくなった




「起きてるの？」



玉「…」





「おやすみ」







体制を、向かい合わせに向き変えて
目を瞑る



この匂いが心地よくて大きく深呼吸する



…やっぱり裕ちゃんさすがだな。
表に出さないようにしていたのに、
私の不安、即見抜いたもんね。




…本当は何もかもが不安でいっぱいなんだ

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