“うちは”は暗闇に沈む (ページ45)

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はたけカカシ！！ページ45

「ナルト！じっとしときなさいよ！！」

サクラに注意を受けたのは金髪の少年、ナルト。
ナルトはさっきから、ドアを開けては廊下をキョロキョロと見渡していた。

その理由は…

「何でオレ達７班の先生だけ、こんなに来んのが遅せーんだってばよォ！！」

そう、第７班の担当上忍が来ないのだ。

「ちょっと！！何やってんのナルト！！」

しびれを切らしたのか、ナルトはドアの隙間に黒板消しを挟みトラップをしかけていた。

「遅刻して来る奴がわりーんだってばよ！！」

「私！知らないからね！！」

「フン、上忍がそんなベタなブービートラップに引っ掛かるかよ。」

ナルトのトラップに７班の皆は口々にそう言う中、一人理解出来ていない者がいた。

「……？」

＿＿＿Aだ。

「…？先生遅いから探しに行ってくるね。」

「あ、待って！Aそこには…！」

サクラの制止も聞かずにAはそう言うと、ガラとドアを引く。

だが…

「うわっ…何コレ？」

「え、あ…大丈夫？待って、オレに仕掛けたヤツだよねコレ？」

落ちてきた黒板消しをAはキャッチすると、目の前から聞いたことのない声がした。

「…えっと、先生？」

「大丈夫、君？にしても、こんなトラップ仕掛けるなんて…なんて言うのかな、お前らの第一印象はぁ…嫌いだ！！」

黒板消しを持つAの頭に手をのせながら、男は考える素振りを見せるとそう言う。

男のこの言葉で辺りの空気は一気に沈み、勿論Aは…

「……？」

…理解出来ていなかった。