23話 ページ24
和くんはみんなの祝福の中無事婚約者さんと結婚をして
幸せに包まれた1日が終わって、私は高校三年生になった
高校三年生になるとチラつくのはもちろん進路のこと
私は美容師になりたいので専門学校に通おうと思っている
もちろんそんな話誰にもしてないし、自分でもまだ迷ってる
いつか真ちゃんに話さないとなぁ…と頭によぎったところで
学校が終わったら私はもう真ちゃんとの関係は終わってしまうのではないかと考えてまた胸が締め付けられた。
この間のバレンタインで全てが終わり、私の恋はもう幕を閉じた…はず。
どうしてこうも心は思い通りに諦めてくれないんだろう
「A〜。進路調査書き終わったら出すからちょーだい」
後ろの席の女の子が私の背中をツンツンしてきて
私も返事をしながらその子にプリントを渡した
どれどれ!と舌を出しながらわたしの進路調査票を盗み見する彼女は私のお友達の千田うららちゃん
「ちょっと!!!」と必死に止める私を見てうららもご機嫌そうに笑って、こんなくだらないやりとりを毎日してる
うららは高1の頃同じクラスで、高2で離れたのに高3でまた同じクラスになれた。
仲が良かったから正直かなり嬉しい
「出してくるね〜」と軽い足取りで教卓の前に立つ先生の元へ向かう彼女の背中を見つめて
それと同時に先生が「みんな提出終わったら修学旅行の班決めるからな〜」と声をかけた
私はいつも疑問に思う
どうしてクラス分けがされてすぐの5月に修学旅行をするのだろうか
仲良くなる前だからいざこざも少ない…なんて思われてるのかな
楽しみだけど、まだあまり打ち解けられてないから不安なところも大きいなぁ
みんなが提出し終わって、先生がカツカツと黒板に修学旅行の文字を書き綴った
「まずは実行委員だな」
先生の声とともに、クラスは一気に修学旅行ムードに。
楽しそうな声で溢れかえった
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M - 安定の面白さ。黄瀬じゃないのに、、、今まで緑間普通だと思ってたのに、、、今日、りんさんが書いてくれる緑間に惚れましたw更新頑張ってください! (2020年12月6日 14時) (レス) id: 5e52fa6283 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りん | 作成日時:2020年12月6日 10時