173話 ページ25
「いただきます!!」
目の前にならんだカラフルな食事に、自分でも良く頑張ったと褒めてあげたい
この日のために考えたメニューは全部練習済みだし
真ちゃんの好きなものを作ってあげたくて、しんちゃんにバレないように情報を集めたりした
私は風呂上がりのほかほかな真ちゃんを見上げながら皿へよそうと
そっと料理を口に入れる
「…えっ、おいしい!!」
思わず口から漏れた本音に、真ちゃんは「味見しなかったのか」と少しわらって
私もつられて笑いをこぼした
真ちゃんは綺麗な手で箸を操って口へと運び
そんな姿ですら胸が躍る
「美味しいのだよ」
「んふふ、よかった」
優しい彼からのたった一言なのに、その言葉が全身を駆け巡って
私は思わず笑顔でそう口にした
「Aがこんなに料理できたなんてな」
小さい頃から私を知っている真ちゃんは、まるで私が料理していることがおかしいような言い振りをして
そんな言葉に私も頬を膨らませる
「どう言う意味〜」
そんな私をみてまた口角を上げる真ちゃんが
大人っぽくて色っぽくてずるい
仕草全部がかっこよくて
好きだ
だいぶ見慣れた真ちゃんのラフな格好は
普段あまりみることのない彼の二の腕や胸元を強調させる
こう言う格好してると、やっぱり高校時代の真ちゃんを思い出すし
30手前といってもまだまだ全然若いんだなと思い知らされた
「どうしたのだよそんなに見つめて」
ふと目の前で止まらず動き続けていた箸がぴたりと止まり
私はその声と共に顔をあげる
「あ、ご、ごめんなんでもないよ」
みるみるうちに顔が赤くなった私は、誤魔化すように自分も料理へと箸を伸ばした
こんなかっこいい人が彼氏で
もしかしたらベッドインなんて
ご飯に集中できるはずがない
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チョコドーナツ(プロフ) - 更新停止……ですか!!??先が気になりすぎて……そして真ちゃん可愛いし最高ですありがとうございます (4月7日 1時) (レス) id: 915577a7d1 (このIDを非表示/違反報告)
M - 忙しくて、ずっと読めてませんでした。すみませんm(_ _)m黄瀬くんの方も楽しみにしてます(*^^*)頑張ってください! (2021年6月15日 10時) (レス) id: d11a777a3f (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - Mさん» ありがとうございます( ; ; )そろそろ黄瀬くんのほう書かないと!!!! (2021年5月29日 10時) (レス) id: 6b9a318112 (このIDを非表示/違反報告)
M - はい、、、クライマックス、近づいておりますね、、、あ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうダメです。ショートします。( ゚∀゚)・∵. グハッ!!良すぎです。続編きましたが、早いですね。お忙しいと思いますが、頑張ってくださいm(_ _)m (2021年5月28日 13時) (レス) id: e87ddeca49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りん | 作成日時:2021年5月28日 9時