162話 ページ14
Aside
『…真ちゃん、奥、がいい、』
何度も何度も意識が飛びそうなほどにぐちゃぐちゃにされて
『A、好きだ…』
まるで現実の様にリアルな彼の吐息が耳に吹きかかって
『…っ、っ、…』
口からは自分のものと思えない声が溢れて…
そんな、…最低な夢を見て彼女1日目を迎えた
目を開けると、すっかり空は晴れていて
相変わらず綺麗な部屋が視界に広がっている
視線を落とすと昨日風呂に入った時に着替えた真ちゃんの服を着ていて
体からも真ちゃんの匂いがする
昨日は…たしか、迎えに来てもらって手を繋いで帰って
…それで、それで
『…これからのAの人生を、俺にくれないか』
そうだ、思い出せば恥ずかしくなる様なセリフを真ちゃんに言われた
正直夢なのか、夢じゃないのか、はっきりしていない様な気がする
でも、あの時の真ちゃんの顔は忘れられないし
あの時の手のひらの感触は今でも覚えている
なんて記憶の手繰り寄せをしていたら、下腹部に少しキリキリとした痛みが走って
私は一気に血の気が引いていくのを感じた
「…うそっ、汚した？！」
まさか飲み会の次の日に、人の家で女の子の日を迎えるなんて想像もしていなかったので
私は何も準備をしていない
私は青ざめたと同時に、…そうか、生理のせいでお腹のキリキリとへんな妄想が重なってしまったのかと途端に恥ずかしくなってしまった
慌てて確認をしたシーツや服は幸い汚れておらず、しかし近いうちに訪れると察した私は
バイトが始まる前に帰ろうと心に誓った
体をゆっくりと起こして、ドアを開けると
もうすでに起きていた慎ちゃんが朝ごはんを作っている音が聞こえてきて
私は眠い目を擦りつつ、音の方へとひきよせられていった
「おはよー」
私が声をかけると、真ちゃんは私の顔を見るなり少し頬を赤らめて視線を逸らす
「あぁ、おはよう」
何だその反応は、
昨日プロポーズの様なことを言っていたくせに
酒が抜けた途端に恥ずかしがるのか
なんて20歳の女が30手前の男に言って許されないことは分かっているので
私はその本音をそっと心にしまった
あくびをしながら何か手伝おうと真ちゃんの方へ駆け寄ると、真ちゃんはお皿に盛り付けながら心配そうに私の方を見て
「体は大丈夫か」と口にする
「？」
生理のことを酔っているときにでも口にしてしまったのだろうか
「うん、大丈夫、でも女の子の日近そうだから今日はご飯食べたらすぐおうち帰るね」
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チョコドーナツ(プロフ) - 更新停止……ですか！！？？先が気になりすぎて……そして真ちゃん可愛いし最高ですありがとうございます (4月7日 1時) (
レス) id: 915577a7d1 (このIDを非表示/違反報告)
M - 忙しくて、ずっと読めてませんでした。すみませんm(_ _)m黄瀬くんの方も楽しみにしてます(*^^*)頑張ってください！ (2021年6月15日 10時) (レス) id: d11a777a3f (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - Mさん» ありがとうございます（ ; ; ）そろそろ黄瀬くんのほう書かないと！！！！ (2021年5月29日 10時) (レス) id: 6b9a318112 (このIDを非表示/違反報告)
M - はい、、、クライマックス、近づいておりますね、、、あ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうダメです。ショートします。( ﾟ∀ﾟ)･∵. ｸﾞﾊｯ!!良すぎです。続編きましたが、早いですね。お忙しいと思いますが、頑張ってくださいm(_ _)m (2021年5月28日 13時) (レス) id: e87ddeca49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん | 作成日時：2021年5月28日 9時
