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159話 ページ11

「ン〜…」



リビングで少し休憩をしながらテレビをつけていた俺のもとに、ドライヤーを手にしたAがヨタヨタと歩いてきて

そんな姿に俺は思わずソファから立ち上がる

「立ってドライヤーしたら寝落ちちゃいそうだから、…ここでしてもいい??」


髪の濡れた女らしいA…というよりは、よくお世話していた頃の寝る前のAが脳内をチラつく

俺がいいと言う前にソファにどかっと座ったAは、慣れた手つきでコンセントを挿してドライヤーをつけた

目をシパシパさせながら睡魔と戦っている様子がとても愛らしくて、俺はそんな彼女の手からそっとドライヤーを抜き取る


俺がかけてやる、そんな言葉がなくても、彼女は全てを理解したかの様にすぐに両手をさげた

Aの頭から香る俺と同じシャンプーの匂い、そして男よりも華奢な肩幅
20歳になってもやっぱり、AはAだな、と俺は心の中が暖かくなった


「すー、…すー、…」

女の子は髪が長く時間がかかるせいで、乾かしている間に寝てしまうことは昔からよくあった

Aは高尾の妹とも仲が良く、俺が高尾の家に遊びに行くときは合わせてAも泊まりに来ていた

俺たちがゲームなどをして遊んでいるところに、パジャマ姿のAが「おやすみー!」と声をかけに来てくれたことも少なくない

「A、終わったのだよ」

ドライヤーを切ると急に騒音が消えて静かになって

俺はコードを巻き取りながらAに声をかけた


「…んー、」

化粧をしていないAは久々に見た様な気がする

決して濃いわけではないのだが
やはり昔を彷彿とさせるこの顔が愛おしくてたまらない

ドライヤーを置きに行きつつ、俺も寝る準備を、と歯磨きを済ませる


俺がもう一度ソファに戻った頃には、Aは完全に寝落ちしていた


お風呂に入ってお腹いっぱいだと眠くなってしまうところは
昔から変わらないんだな

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チョコドーナツ(プロフ) - 更新停止……ですか!!??先が気になりすぎて……そして真ちゃん可愛いし最高ですありがとうございます (4月7日 1時) (レス) id: 915577a7d1 (このIDを非表示/違反報告)
M - 忙しくて、ずっと読めてませんでした。すみませんm(_ _)m黄瀬くんの方も楽しみにしてます(*^^*)頑張ってください! (2021年6月15日 10時) (レス) id: d11a777a3f (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - Mさん» ありがとうございます( ; ; )そろそろ黄瀬くんのほう書かないと!!!! (2021年5月29日 10時) (レス) id: 6b9a318112 (このIDを非表示/違反報告)
M - はい、、、クライマックス、近づいておりますね、、、あ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーー。もうダメです。ショートします。( ゚∀゚)・∵. グハッ!!良すぎです。続編きましたが、早いですね。お忙しいと思いますが、頑張ってくださいm(_ _)m (2021年5月28日 13時) (レス) id: e87ddeca49 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りん | 作成日時:2021年5月28日 9時

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