１１話 ページ11
ポツン、とその場に残された私と杏寿郎。
気まずい雰囲気が漂い、お互い無言である。
とにかく、肩を抱かれた状態から脱出しなければ。
そう思い身をよじると、両肩を掴まれ杏寿郎と向き合う形になる。
貴「えっと・・・・」
上から下までまじまじと見られ、とても恥ずかしい。
とりあえず何か声を発してくれないか、と思っていると最後に目が合った。
杏寿郎「化粧と髪は宇髄がしたのか？」
貴「うん、そうだけど・・・んっ」
さらり、と優しく頬を撫でられ思わず声が出る。
恥ずかしすぎて顔があつい。
杏寿郎「そうか・・・とても綺麗だ。着物もよく似合っている」
貴「あ・・・ありがとう」
べた褒めされ、悪い気はしない。むしろ嬉しい。
貴「あの・・・杏寿郎？」
急にピタリ、と手を止める杏寿郎。
どうかしたのだろうか、と思っていると顔が険しくなった。
杏寿郎「・・・・誰につけられた」
貴「つけ・・・？？？」
何をだろうか、と聞く前に杏寿郎は「この首の痕だ」と言った。
貴「あっ」
昨夜のやつだ・・・！！と気づく。
そっか、髪結ってもらったから見えたんだ・・・
杏寿郎の言動からして、昨夜のことは覚えていないらしい。
私の反応が気に喰わなかったのか、杏寿郎はさらに顔を険しくさせた。
杏寿郎「誰にされたと言っている」
無理やりか？それとも同意のうえか？と、ジリジリとにじり寄ってくる。
それに応じて私も下がっていき、とうとう壁際まで追い込まれた。
ここまで必死になっている杏寿郎は初めてだ。
杏寿郎「俺が知らないうちに・・・恋人ができたのか？」
そう言った杏寿郎の顔は、焦りが滲んでいる。
貴「恋人はいないけど・・・その、」
杏寿郎「その・・・なんだ？」
これは、言ったほうがいいのだろうか。
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うりよ - ニヨニヨこの小説を読みながらニヨニヨしてたら父から叩かれました。(ノ#´Д`)ｲﾀｲ (2020年3月19日 16時) (
レス) id: 21c35aca73 (このIDを非表示/違反報告)
あん。(プロフ) - ニヤニヤがとまりません〜〜〜！！；； (2020年2月4日 23時) (レス) id: 4bcfa63d15 (このIDを非表示/違反報告)
麻婆豆腐 - 続きが気になります！おもしろくて前作含めて何周もしてます(^○^)更新頑張ってください！ (2020年2月1日 12時) (レス) id: f6e05b3b11 (このIDを非表示/違反報告)
水人(プロフ) - 更新ありがとうござます！お話楽しみにしております^ ^ (2020年1月11日 19時) (レス) id: 82bf61e120 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - いつも楽しみにしています^ ^更新頑張って下さい！ (2019年12月21日 1時) (レス) id: 00fbafc59a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みっど | 作成日時：2019年11月17日 9時
