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佰玖拾参話 ページ8

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一瞬、時が止まった気がした






これ程までに自分の耳を疑った日はなかった。








『……っ』







振り向きたいのに、この声が幻聴だったらどうしようって思うとなかなか振り向けない






心臓が痛いほど鳴っているのが分かる。









「A」







再び呼ばれた自分の名前に、ゆっくりと振り返る








『……無一郎?』








「やっと、逢えたね」








振り向いた先にいたのは幻なんかではなく、昔と変わらない、浅葱色の瞳の彼だった。








『無一郎っ!!』







「わっ、と」







思いっきり抱きついた私を、無一郎は少しよろけながらも抱きとめてくれた。








『っ無一郎、無一郎!!』







「A、逢いたかった…」







ギュッと痛いくらいに強く抱き締められる






懐かしい無一郎の匂いと体温に、本当に無一郎がいるんだと実感出来てボロボロと涙が溢れる。






最後に無一郎の体温を感じた時は戦場で、その冷たさにゾッとした事を思い出し、抱きしめる力が強くなる。








「A大丈夫だよ、ちゃんとここにいるから」







そんな私の心情に気づいてか、ゆっくりと背中を撫でてくれる。








『ずっとずっと逢いたかった…でも探しても全然見つからなくて…』








「ん〜それにはちょっと訳があるんだよね」







『??』








少し身体を離して申し訳なさそうな顔をする無一郎に疑問符が飛ぶ。








「僕が前世の事を思い出したのは最近で、その後すぐに宇髄さんに会ったんだよね」







『師範に?』








何それ、聞いてないよ師範…。








「うん。宇髄さんも僕の事探してたみたいで、その時にね、Aには黙っててほしいって言われたんだ」








『何で、そんな事…』









「「俺からの入学祝いだ!」って言ってたよ。僕も早くAと逢いたかったんだけど、宇髄さんにはちょっと借りがあってね…計画に乗ったって訳」









「俺からの派手な入学祝いだ。いいか、絶対に通れよ?」









「おめでとう。これからの人生、もっとド派手に楽しめよ?」









そこで初めて師範のあの言葉を理解した。








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あい - 完結本当におめでとうございます!!とってもおもしろかったです!おつかれさまでした! (2022年10月10日 10時) (レス) @page16 id: 59a559ed23 (このIDを非表示/違反報告)
ライチュウLove - 無一郎がとても大好きで、いろんな無一郎の小説を探し回ってる中でも、この小説が1番ダントツで好きです!!無一郎に会いたい気持ちでいっぱいな時や、良い小説が見つからない時に、いつも読んでます!花言葉、面白いですね!素晴らしい作品をありがとうございました! (2022年7月19日 23時) (レス) id: 9cfbcd581d (このIDを非表示/違反報告)
アスパラガス(プロフ) - 完結おめでとうございます!途中から号泣しながら小説を読んでました!少しづつ見てきて、やっと最後まで見ることが出来ました。素晴らしい小説に出会えてよかったです! (2021年4月13日 1時) (レス) id: 9437ea24d0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 茜さん» 茜様、いつも暖かいコメント本当にありがとうございましたm(_ _)m好きだと言って頂けて本当に嬉しいです(*´ω`*)未来編書くの楽しかったです!!私の方こそ長きに渡り本当に本当にありがとうございました!また次回作でお会いできたら嬉しいです(*´ω`*) (2021年4月7日 9時) (レス) id: 52dd4b1169 (このIDを非表示/違反報告)
- あっ!未来編ありがとうございましたっ!!書くの忘れちゃったんですけどどうしても伝えたくて…本当におつかれ様ですっ!! (2021年4月5日 15時) (レス) id: 940f9d3174 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2021年3月27日 23時

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