霞柱と共依存5 【鬼滅の刃】

佰捌拾玖話 ページ4

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「…本当か？」







『はい…師範に逢えて、お嫁さん達に逢えて、無一郎や皆んなに逢えて、幸せでした』







その言葉を聞いて救われた気がした





顔を見られないように片手で顔を覆うとクスッと笑う声が聞こえた。








「もぉ〜泣かないで下さいよ』







「…泣いてねぇよ」






まぁ、どうせお前にはお見通しなんだろうけどな。







『ふふ、そう言う事にしといてあげます』






ったく、派手に生意気に育ちやがって……








『師範、大好きです。師範に逢えて本当に良かった…ありがとうございました』







「あぁ、俺もだ…ありがとうなA」






お前に出逢えて良かった




出逢ったばっかの頃は死にたがりで、無表情で、素直に甘えられなくてどうしたもんかと思った





暫くしてまた笑えるようになって、柱にまでなって、どんどん成長していくお前を見るのが生きがいだったよ。







「お前の花嫁姿、見たかったなぁ…」





さぞかし綺麗なんだろうなと想像する




これだけは派手に心残りだ。







『ふふ、来世のお楽しみにして下さい』






来世、か……






「そうだな、生まれ変わったらまたお前の近くにいて派手に世話焼いてやるよ」






『あはは、楽しみにしてますね』





「あと時透に言っとけよ、来世では審査員が増えるから派手に頑張れよって」






俺の他にAの父ちゃんと兄ちゃんが加わるからな



大変だぞ、コイツを嫁にもらうのは。






『ふふ、了解です』







柔らかい声で笑うAにホッとする





どうやら本当にちゃんと幸せだったみたいだな。







「A、またな」






『…はい、また逢いましょうね』







それだけ言ってまたサァット風が吹き、Aの声は聞こえなくなった。







「あ、手紙の事で文句言うの忘れたわ」






あの手紙と言っていいのか分からない物に文句言いたかったんだが派手に忘れてた。







「…まぁ、次逢ったらでいいか」








絶対にまた人間に生まれ変わってこい






そんでまたお前の近くにいさせてくれよ。








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