霞柱と共依存5 【鬼滅の刃】

佰玖拾玖話 ページ14

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ステンドグラスが日を浴びて綺麗に輝く





その中をゆっくりと最愛の人が歩いてくる。









『お父さん、行ってきます』







隣を歩いていた父親の腕から離れたAの目には薄らと涙が浮かんでいる。







「行ってらっしゃい。A、幸せにしてもらいなさい。無一郎くん、Aの事よろしくな！」







「はい、もちろんです。一生かけて幸せにします」







僕がそう答えるとAのお父さんは微笑みながら席へ向かって行った。









「A、おいで」






『うん』







手を取り合って向かい合うと彼女は少し気恥ずかしそうにしている。








「綺麗だよ、A」







純白のドレスを着たAに感嘆の声が漏れる







『嬉しい…無一郎もすごくカッコイイよ』







「ふふ、ありがとう」









ずっと夢見ていたAの花嫁姿





それが今日やっと叶った。









「…参列席がスゴイ事になってるね」







今日の為に元柱の人達や炭治郎達、皆んな来てくれた








『皆んな来てくれて嬉しいねぇ』








「嬉しいんだけどさ、若干数泣きすぎじゃない？」







主に宇髄さんとAのお兄さん。








『…こうして皆んなにお祝いしてもらって無一郎のお嫁さんになれるなんて夢みたい』







「夢だったら僕が困っちゃうよ」








『私も困っちゃうなぁ』








二人で微笑み合い、次に誓いの言葉を交わす。








Aの薬指に指輪を通した時、ポタッと雫が落ちた。









「あ、また泣いてる」








『だって、なんだか幸せすぎて…』









「ふふ、Aこっち向いて？」








彼女にかかるヴェールを捲り、そっと指で涙を掬う。








「これからもっとAの事を幸せにする。Aの事をずっと守るって約束するよ」








昔守れなかった分まで、今世では必ず君をずっと幸せにしてみせるよ。









『っ私も無一郎を幸せにするって約束する。ずっとずっと一緒にいるって約束するよ』








そう言って笑うAは本当に誰よりも綺麗だ。









「愛してるよ、A」







「私も、愛してるよ」







皆んなの祝福する声を聞きながら誓いのキスを交わす






幸せだって心の底からそう思う





きっと今の僕は世界の誰よりも幸せ者だ








そして目の前の愛しい彼女をギュッと抱きしめる







もう二度と離す事のないように強く、強く……









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