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第二十二話  主人公side ページ34

征十郎とレオねぇがカフェの前に居た。

私は怖くてしょうがなかった。

「小太郎と一緒に居たのか…」

「いいでしょ…別に…」

ついつい冷たい声になる。

「僕の彩を見つけてくれてありがとう、すまないな、小太郎」

僕のってなに?

私はモノじゃない。

貴方のものになった覚えはないわ。

「いや、別にいいけどさ」

小太郎はチラチラと私を見てくる。

気持ちが、伝わった?

「さあ、帰ろうか。彩」

そんなのお構いなしに征十郎が言ってくる。

「…彩ちゃん」

不意にパシッと手を掴まれて、いつの間にか走り出していた。

前を向くと、綺麗な黒の髪。

「え!?ちょっと!レオねぇ!」

「待て!玲央!」

後ろから征十郎と小太郎の声がする。

「もう、耐えられないわ。我慢できない」

レオねぇがそう呟いた。



それからしばらく走って、着いたのはとある公園。

もう外が暗いからなのか、公園内には誰もいなかった。

「…彩ちゃん」

「はいっ!?」

とっさに大きな声で返事してしまった。

「かしこまらないで。お願い…」

ゆっくり、ゆっくりと私に近づいてくる。

そして、ギュッと抱きついてきた。

「彩ちゃん、彩ちゃん…!」

子供のように私の名前を呼ぶレオねぇ。

「どうしたの?」

「だいすき」

たった4文字の言葉。

それが理解出来なかった。

「それって…」

「お互いの相手に悪いけど、付き合ってちょうだい」

付き合う?私とレオねぇが?

私には征十郎が、レオねぇには可愛い女の子が居るのに?

「…それでもいいの?」

「私には貴方しかいないの。綾ちゃんは、可愛いけど、貴方の代わりだから…」

真剣な声が耳元でそういった。

「分かった。お願いします」

私もレオねぇが大好きなんだ。

「ホント!?良かった…」

ゴソゴソとカバンの中を探るレオねぇ。

「あった!はい、貴方によ」

「可愛い…」

取り出したのは、ピンクの宝石がついたハートのネックレス。

私の首につけると、満足げに微笑んだ。

「ありがとう!レオねぇ!」

「ふたりのときは玲央って呼んで?彩」

いきなりの呼び捨てにドキッとした。

「うん。勿論よ、玲央」

こうして、私たちの秘密の交際が始まったのだ。



___________________
こんばんは、幸村美咲です。

やっと夢主ちゃんとレオねぇくっつきました!

一応言いますが、

皆さん二股はダメですよ!

では、これからもよろしくお願いします。

第二十三話  主人公side→←第二十一.五話  赤司side



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- 征十朗じゃなくて、征十郎ですよ。 (2016年2月13日 18時) (レス) id: e9c8f0716a (このIDを非表示/違反報告)
幸村美咲(プロフ) - と&も&えさん» ありがとうございます。レオねぇカッコいいですよね!これからもよろしくお願いします! (2015年8月18日 14時) (レス) id: 4a46a7ef80 (このIDを非表示/違反報告)
と&も&え - 僕これ見てもっとレオ姉好きにナッチャッタ!!! (2015年8月17日 23時) (レス) id: 6f0ea2721c (このIDを非表示/違反報告)
幸村美咲(プロフ) - satoさん» ぽいですか?wオネェなので、こんな感じかな?と。コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします。も (2015年8月13日 15時) (レス) id: 4a46a7ef80 (このIDを非表示/違反報告)
sato(プロフ) - 実渕先輩、何か、乙女? (2015年8月13日 15時) (レス) id: 2bb3a92db8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:幸村美咲 | 作成日時:2014年2月20日 22時

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