第十六話 主人公side ページ23
学校への道のり。
あの長いキスはとても苦しかった。
だけど、愛されていると実感した。
モット、ホシカッタ
なんて、私は染められていって居るのだろう。
彼の色ー赤色ーに。
しっかりと握って離さない手。
無理なんてしていない。
大好きにならないといけないから。
父は、征十郎と付き合っていることを知っているから、征十郎のお父様と婚約の話を進めている。
父の役に立つなら、征十郎と結婚するつもり。
「…なあ、彩、もう一度、キス、しないか?」
人通りの少ない時間帯。
周りには誰もいない。
「いいよ。はい」
目をつぶって待つ。
「……んっ」
「んんっ」
舌で無理やり歯を開けて私のものと絡ませてくる。
いつもより深いキス。
キモチイイ、なんて。
だけど、つぎの瞬間、
「彩…ちゃん、征…ちゃん…」
昨日ぶりに聞いた声がした。
その声の持ち主、それは、
レオねぇだった。
「レオねぇ…どうして、ここに…。んっ!?」
レオねぇに理由を聞いていたのに、征十郎は見せつけるかの様にむさぼるようなキスをした。
息が続かないなか、ぼんやりと、目を開けると、とても辛そうな顔をしたレオねぇが見えた。
「先、行くわね…っ」
ダッと走っていくレオねぇ。
「まっ!んっ」
追いかけようとするものの、征十郎は私を解放してくれない。
苦しい息の中、私が呟いた名前は…
「レオねぇっ!」
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楓 - 征十朗じゃなくて、征十郎ですよ。 (2016年2月13日 18時) (レス) id: e9c8f0716a (このIDを非表示/違反報告)
幸村美咲(プロフ) - と&も&えさん» ありがとうございます。レオねぇカッコいいですよね!これからもよろしくお願いします! (2015年8月18日 14時) (レス) id: 4a46a7ef80 (このIDを非表示/違反報告)
と&も&え - 僕これ見てもっとレオ姉好きにナッチャッタ!!! (2015年8月17日 23時) (レス) id: 6f0ea2721c (このIDを非表示/違反報告)
幸村美咲(プロフ) - satoさん» ぽいですか?wオネェなので、こんな感じかな?と。コメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします。も (2015年8月13日 15時) (レス) id: 4a46a7ef80 (このIDを非表示/違反報告)
sato(プロフ) - 実渕先輩、何か、乙女? (2015年8月13日 15時) (レス) id: 2bb3a92db8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:幸村美咲 | 作成日時:2014年2月20日 22時