#43 ページ43
*
黄瀬「元気っスね〜Aっち」
『体力は自信あるから!』
なんて言いながら海の深い方まで行って1人で楽しそうに笑って。
ああ、カメラに残したい。
だけどAっちの水着姿はあんまり他の人に見せたくない。
だからこれは、彼氏の特権っスよ?
黄瀬「おいでAっち!」
そう呼ぶと水の中を頑張って走ってこっちに向かって来る。
黄瀬「いい子っスね」
『やだ見下されてるみたいじゃん笑』
黄瀬「まあ目線的には俺のほうが上っスからね」
『まって意味が違う笑』
黄瀬「え!」
『ほんとおバカちゃんだなぁ』
なんて言いながら俺の頭をワシャワシャした。
黄瀬「Aっち、キスして?」
『え?ここで!?』
黄瀬「まだ10時で人も少ないから今の内っスよ?」
『じゃあ、しゃがんでよ』
黄瀬「はぁい」
俺は浅瀬に腰を下ろす。
Aっちは膝立ちになって俺の両頬を自分の両手で覆った。
軽いリップ音とともに、俺とAっちの唇は重なった。
黄瀬「や、やばっ…///」
『なに照れてんの笑』
黄瀬「俺が何年Aっちのこと待ってたと思ってるんスか」
『…お待たせ』
そう言ってAっちは俺の首に手を回した。
Aっちの素肌が触れて、始めて抱きしめられていると気づいた。
海水で少し冷えた肌が、
Aっちに触れて高くなっていくのを感じた。
黄瀬「遅いっスよ」
俺もAっちの背中に手を回す。
こんな時間がずっと続けばいいのに、って切実に思った。
黄瀬「大好きっスよ」
『私も、だいすき』
耳元で、俺だけに聞こえる声で。
*
259人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まみ(プロフ) - この続編が見たいです! (2020年10月25日 21時) (レス) id: 911d660f53 (このIDを非表示/違反報告)
mi…(プロフ) - 姫坂ひなのさん» わあああありがとうございます!!!今稲荷崎を書いているのでぜひ!! (2020年4月4日 22時) (レス) id: 4065260f63 (このIDを非表示/違反報告)
姫坂ひなの(プロフ) - キャアアアァ素敵な話でした…!新作のハイキュー!!のも楽しみにしてますね! (2020年4月4日 21時) (レス) id: 0879417deb (このIDを非表示/違反報告)
mi…(プロフ) - ちょこれーとさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!推しは赤司ですが、黄瀬と虹村さんも好きです!!!! (2020年4月4日 17時) (レス) id: 4065260f63 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと - すごく面白かったです!推しってやっぱ黄瀬君なんですか? (2020年4月4日 16時) (レス) id: 64be1a2e2a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mi… | 作者ホームページ:I don't have.
作成日時:2019年12月27日 12時