【黒バス】俺に落とせない女はいないんス。【黄瀬涼太】-完-

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『うわ〜沖縄いいなぁ〜』





Aっちがそんなことを言い出したのが事の発端。





黄瀬「なんで沖縄？」



『なっちゃん彼氏と沖縄行ってる〜』



黄瀬「うわ青春っスね」



『めっちゃ海綺麗！見てよ』





そう言ってインスタのストーリーを見せてきた。





黄瀬「めっちゃ綺麗っスね！」





透き通った海の青と空の青が、豊かな自然と共にとても映えていた。





『いいなぁ〜』





なんて言うAっちが可愛くて、





黄瀬「行くっスか？インハイ終わったら」





そんなことを言ってしまった。





『え？』



黄瀬「連れてってあげるっスよ、沖縄」



『え？』





理解できない、というような顔で俺を見つめるAっち。





まさかこんなことを言われるとは思わなかったのだろう。





そんな反応も可愛いっスよ、Aっち。





黄瀬「親に頼めば飛行機とかホテルとか予約しといてくれると思うっスよ」



『待って待って急にそんなお金ない』



黄瀬「何言ってんスか？女の子にお金出させるわけないじゃないっスか、笑」



『えっ…？』





少しだけ頬を赤くして。





黄瀬「お金は俺が全部持つっスよ、財布なんて持って来ないでいいっスからね？」



『涼太…』



黄瀬「いいんスよ、だから俺と一緒に行ってくれないっスか？」



『行きたい！！』





満開の笑顔が咲いた。





これは、俺とAっちの2人だけの予定っスよ。





父さんと母さんには、



好きな子と行くからと言えばきっとお金を出してもらえるし、



モデルやってた時に貯めたお金もある。





絶対Aっちのこと楽しませるっスから。





『楽しみ〜いつ行く？』



黄瀬「インハイ終わって帰った翌日からの連休でどうっスか？」



『え！まじ！はや！』



黄瀬「空いてるっスか？」



『バリバリ空いてる！』



黄瀬「じゃ、予定空けといてねAっち」



『わかった！やった〜楽しみ！』



黄瀬「俺もめっちゃ楽しみっス、インハイ頑張れそう…笑」



『旅行無くても頑張れよ笑笑笑』





こーんな近くに幸せがあって、





俺大丈夫っスかね。





Aっちと旅行なんてきっと青峰っちとか嫉妬するんじゃないっスか？





きっと気が狂うくらい嫉妬するっスよ、あの人。





あー、楽しみ。





早く独り占めしたい。





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