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その日、涼太から部活が無しになったと聞いた。
それを聞いたのか、同じクラスの
拓也「あのさ、今日放課後少しいい?」
『え、あ、うんいいよ』
拓也「じゃあ、15番教室で。」
『わかった』
それだけ言って行ってしまった。
拓也は結構仲のいい方だった。
優しくて、イケメンで、モテる人種だった。
そんな拓也が、あんなに男だなんてこの時は思わなかったの。
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放課後になり、私は1階の15番教室へ行った。
拓也「ごめんね、」
『いやいいよ全然』
拓也「あのさ、好きなんだよね、Aのこと」
『え?』
沈黙が流れて、拓也が言う。
拓也「ごめん、」
そう言った拓也の目は獣を見つけた狼のようだった。
『え、拓也?』
拓也は私を壁まで追い詰めてキスをした。
『ん、たく、、や』
拓也は私のブラウスのボタンを外し始めた。
『ちょ、やめっ!』
少し冷たい拓也の手が、私のお腹に触れた。
『拓也?』
まるでいつもの優しい拓也とは違った。
『拓也!』
私が少し大きな声を上げると、拓也は目が覚めたように私から離れた。
拓也「ご、ごめん。Aと2人きりだと思ったら止められなくて…」
『そっか、』
拓也「告白の答え、聞いてもいい?」
『……ごめん。拓也とは付き合えない。好きな人がいるの。』
拓也「そっか。」
『ごめん』
拓也「ううん、来てくれてありがとう。あと、これからもよろしくね。」
『もちろん!』
拓也「先、行っていいよ」
『わ、わかった』
私は15番教室を出て、帰路についた。
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はろ。(プロフ) - めちゃめちゃ最高でした!!!! (2022年12月20日 18時) (レス) @page43 id: a719d361a2 (このIDを非表示/違反報告)
天の川 - 最高っす 笠松パイセンの初々しさが最高 (2020年5月18日 19時) (レス) id: 348cf1e7b1 (このIDを非表示/違反報告)
mi…(プロフ) - まゆさん» 冬休み頑張ります!!コメントありがとです! (2019年12月17日 7時) (レス) id: 4065260f63 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - キャー、笠松さん可愛いです! (2019年12月16日 23時) (レス) id: 69e59c5c29 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - 続きが気になります!更新楽しみにしています! (2019年11月16日 16時) (レス) id: 69e59c5c29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mi… | 作者ホームページ:I don't have.
作成日時:2019年10月31日 21時