【黒バス】可愛い後輩が好きな人へ変わる瞬間｡【笠松幸男】-完- (ページ30)

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学校が始まってからは、特に進展もなかった。

ただ、あの日の写真を見る度に余韻に浸る。

みんなは知らない、いつもと違うA。

それがなんか嬉しくて嬉しくて。

そんな生活をくり返して1ヶ月。

森山「おーい笠松監督が昼休みに来いってよ」

笠松「おう、わかった。」

席替えをして隣になった真夏に話しかけられる。

本田「そういや、宮下ちゃんとはどうなの？」

笠松「はっ！？お前に言ったっけ？」

本田「見てれば分かるよ笑」

笠松「そんなに分かりやすいか？」

本田「分かりやすすぎるくらい」

笠松「まじか、」

本田「で、どうなのよ？」

笠松「別に、ディズニー行ったくらいだよ」

本田「あのディズニー宮下ちゃんと行ったんだ？笑」

笠松「おう」

本田「ふぅ～ん」

笠松「なんだよ」

本田「まぁ、がんばれ」

笠松「あざ」

はぁ、俺分かりやすいのか？

まさかAにバレてるとか？

いやいやいや、それはやばいだろ。

そして4限が始まり、

意識を頑張って保ちながら終わらせる。

笠松「あ、監督んとこ行かなきゃな」

ふと思い出し、2階の職員室へ向かう。

＿＿＿コンコン

笠松「失礼します」

監督の机まで行く。

監督「今日は部活休みだ。そうみんなに伝えてくれ。」

笠松「わかりました。失礼します。」

＿＿＿ガララ

なんだよそんなことかよ。

今日のメニューでも言われんのかと思った。

しっかし早く帰れる日なんて久々だな。

すると廊下を歩く黄瀬を見つけた。

笠松「あ、黄瀬！」

黄瀬「あ、こんにちはっス！」

笠松「今日は部活休みって1年に回してくれ」

黄瀬「はいっス！」

そして2年の教室、3年の教室を回り、伝える。

森山「お疲れさん」

笠松「おう」

いつも一緒に昼飯を食うこいつらといつも通り昼休みを終える。

5、6時間目を何となく過ごし、放課後を迎えた。

帰ろうとした時、ふと思い出す。

体育館の電気1つ消えてるんだったわ。

事務室行かねぇと。

そして俺は1階の事務室へ足を向けた。

＊