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「また、見えた？」
「ん、多分、続き」
「ひでぇ顔」
「悪い夢だよ」
「やけに鮮明のな」
「うん、びっくりするくらい」
「あんな現実あってたまるか」
「うん、でも」
「あるなら、止めなきゃ、って？」
「うん」
デコピンされた、結構本気で。
ムスッとした翔太の顔。
ばーか、ばーかと幼稚園児のような野次を飛ばされ、
もう一度両頬を挟まれた。
「1人で止めようとすんな。
夢だろうけど、もし現実だとしたら、
1人で抱え込んで解決しようとしてんじゃねぇ。
幼なじみだろ、運命なんだろ？
もっと頼れ、分かりやすくしろよ。
俺だって絶対あんなの現実にしたくないんだから」
「……んふふ、カッコイイね」
アホか、とまたデコピンされ、
翔太は目黒と康二の元に行った。
手がかりはまだ何一つない。
あれが現実なのか夢なのか。
今は一体どういう状況なのか分からない。
ただ1つ言えるとしたら、
たくましい、頼れる仲間がいるってこと。
大丈夫。
ひとりじゃないって、最強だから。
「俺は、何しようか？」
「あ！館さん、じゃあそっちの本お願い」
「ちょっ、ラウ、もっと丁寧にしろって」
「ふっかさん遅いんだもんん」
ラウールにあんな顔、絶対させちゃいけない。
「仲良く仲良く」
「仲良しだけど、それとこれとは別だもん」
「もーーっ、破れたらどうすんの」
「そこはちゃんと考えてるもん！」
本の山を1つ1つ開いていく。
全部日本語じゃない何かで書かれていて、
とんでもじゃないけど読めそうになかった。
目黒や康二もただパラパラとしているだけ。
多分阿部やラウールでも無理だと思う。
時々挿絵もあるけれど、
西洋というか抽象画というか、よくわからない。
「ぅわぁったあああああああっっ！！！！！！！」
佐久間の声にみんなが驚き、
本棚が倒れ、積み上げた本は崩れた。
「佐ぁ〜〜〜久ぅ〜〜〜〜間ぁ〜〜〜〜〜っ！？」
阿部と照と翔太の少し長いお説教。
やれやれととりあえず佐久間の近くに集まるみんな。
「あったんだもん、鍵…」
佐久間がおずおずと鍵を出すと、
「早く言えよ！！！」
と、またお説教が始まるのだった。
「だって言おうとしたのに怒るから！！」
佐久間の叫びは誰も聞かない。
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みさ(プロフ) - ぴぴろんさん» コメントありがとうございます！50ページほどあるのを一気なんて…！嬉しいです！他の作品まで！？本当にありがとうございます！ゆっくりにはなってしまいますが、頑張りますのでこれからもどうぞよろしくお願いします！ (11月16日 9時) (
レス) id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴろん - すごく引き込まれるお話で、一気に最後まで読んじゃいました！！他の作品も全て読ませていただきました！これからも楽しみにしています！！！ (11月15日 21時) (レス) @page50 id: f81a8e6519 (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - ちいさん» コメントありがとうございます！なかなか更新が滞っていて進まないお話ではあるのですが、楽しみにしていると言ってくださって嬉しいです！これからも頑張りますので、ゆっくりのんびりと待っていただけると嬉しいです！これからもぜひよろしくお願いします！ (11月14日 2時) (レス) @page7 id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 初めまして。ラウールくんのこういうお話って中々ないので、書いてくださって嬉しいです。お話の内容も凄く引き込まれました！これからも楽しみにしています＾＾ (11月13日 20時) (レス) @page50 id: 55bf2eb683 (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - あいはねさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいし、幸せの限りです。同時並行なんか無茶か…とも思いましたが、どれも大切な白さんなので、少しづつ大切に書いていきます。長らくお待たせしていますが、これからもよろしくお願いします。 (2022年9月24日 19時) (レス) id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みさ | 作成日時：2022年8月10日 1時
