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「これででれるん？」
「俺ってばすごい！」
「でも結構すんなり見つかったね。
撮れ高とか大丈夫なのかな？」
「撮れ高よりトラウマになる」
「目黒めっちゃ上手いこと言うじゃん」
鍵は思ったよりすんなり見つかった。
ラウールも嬉しそうで、一安心。
撮れ高はもう気にしないでいいだろうと、玄関に向かう。
あれは、やっぱり、夢だったのか。
「キユウに終わったな」
「翔太そんな言葉知ってたんだ」
「は？馬鹿にしすぎだろ」
「バカじゃん」
こんな軽口まで叩けるようになってきた。
「今回のドッキリクオリティ高すぎやろ」
「いやほんっとそれ！！
ドッキリ要員は康二だけで充分！」
「なんでやねん！！」
「照ぅ？どったの？」
ふっかが肩に手を回す。
照はずいぶん難しそうな顔をして、
佐久間の持つ鍵を見つめた。
「ほんとに、出れる？」
沈黙。
「で、られるやろ、そんなん、
だって、鍵やで？もう終わり、こんなドッキリ。
心臓に悪いわ、寿命縮まる」
「でも、他の部屋にも鍵は掛かってた」
もっともな意見。
「とりあえず回してみよ、
もし開いたらラッキーだし、開かなかったら…」
＿＿ 目黒が挿した鍵は、少しも動かなかった。
「…他の、部屋も見ようよ！
きっとすぐ見つかるよ、大丈夫、ね？」
ラウールの努めて明るい声に、返事はない。
回らなかった事実も、
出られないという現実も、
あの化け物がいるかもしれない恐怖も、
口には出さないけれど、みんな感じてる。
笑えないのは仕方の無い事だった。
「…他の部屋も見よう。
どうせ出られないんだったら見るしかない」
流石リーダーだと思う。
どんだけ沈んでても、前に立って
着いてこいと言ってくれる。
「まぁ、しゃーない。
化け物に鉢合わせしないように頑張るかあ」
そして、そのシンメは
俺らの背中をほら、と押してくれるのだった。
「この鍵、じゃあ1個1個さす？」
「図書館の隣の部屋は？
ほら、近いところの部屋からあけていったら
なんか開きそうじゃない？」
「そんな単純なことあるか？」
「で、開いちゃうんだよなぁ」
「さすが俺」
「ラウが立派に成長して、
お兄ちゃんとっても嬉しいよ、うん」
今度開けた部屋は、普通の部屋。
違う事といえば、何も無いテーブルの上に
たった1つ時計があること。
「あれ？目黒、時計してなかったっけ？」
その時計が目黒の物と同じだということ。
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みさ(プロフ) - ぴぴろんさん» コメントありがとうございます！50ページほどあるのを一気なんて…！嬉しいです！他の作品まで！？本当にありがとうございます！ゆっくりにはなってしまいますが、頑張りますのでこれからもどうぞよろしくお願いします！ (11月16日 9時) (
レス) id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
ぴぴろん - すごく引き込まれるお話で、一気に最後まで読んじゃいました！！他の作品も全て読ませていただきました！これからも楽しみにしています！！！ (11月15日 21時) (レス) @page50 id: f81a8e6519 (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - ちいさん» コメントありがとうございます！なかなか更新が滞っていて進まないお話ではあるのですが、楽しみにしていると言ってくださって嬉しいです！これからも頑張りますので、ゆっくりのんびりと待っていただけると嬉しいです！これからもぜひよろしくお願いします！ (11月14日 2時) (レス) @page7 id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
ちい(プロフ) - 初めまして。ラウールくんのこういうお話って中々ないので、書いてくださって嬉しいです。お話の内容も凄く引き込まれました！これからも楽しみにしています＾＾ (11月13日 20時) (レス) @page50 id: 55bf2eb683 (このIDを非表示/違反報告)
みさ(プロフ) - あいはねさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいし、幸せの限りです。同時並行なんか無茶か…とも思いましたが、どれも大切な白さんなので、少しづつ大切に書いていきます。長らくお待たせしていますが、これからもよろしくお願いします。 (2022年9月24日 19時) (レス) id: 1fb25e0756 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みさ | 作成日時：2022年8月10日 1時
