【黒バス】赤司家の出来損ない 2nd【高尾和成】【黄瀬涼太】

＊42話 自分に自信なんて、絶対に持てないよ＊ ページ4

結構な距離を走ったかもしれない。



運動オンチで体力がない私は、肩でゼエゼエ息をしている。



それに比べ、黄瀬は余裕の表情。



笑顔で、



黄瀬「大丈夫っスか？」



なんてミネラルウォーターを差し出してる。



A「ありがと」



それを受け取ると飲む。



…あれ？これって俗に言う間接キス…！？



黄瀬を見るも、笑顔で？を浮かべている。



黄瀬が気にしてないから、私も気にすることはないか。



黄瀬「Aっち、どこか行きたいとこがあるんスよね？」



A「え、いや…あれは赤司と緑間をまくためのウソだし…」



黄瀬「行きたいとこ、あるんスよね？」



A「……ハイ」



なんで強制的なんだ？



…もしかしたら、私が行きたいところを黄瀬に任せっぱなしにしていたからかも。



A「…あの雑貨屋さんに入ろう」



黄瀬「オシャレっスね」



ちょうど目に入った雑貨屋さんに入る。



外装もオシャレだったけど、中もオシャレで。



可愛いキーホルダーや綺麗なネックレスとかたくさんある。



キョロキョロ見渡していると、とある物が目に入った。



水色のシュシュ。



水玉模様で…凄く可愛い。



黄瀬「それ、欲しいんスか？」



A「可愛いなって。でも、私には似合わないし」



黄瀬「そうっスか？それでポニーテールしてるAっちが見たいっス」



A「………」



私は首を横に振る。



黄瀬が褒めてくれても、他の子に『似合わない』って言われるのが怖かったから。



A「そろそろ出ない？」



黄瀬「…そうっスね。俺、欲しいのあるから先に外に出てて」



A「うん」



やっぱり、自分に自信なんて持てないや。

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