【黒バス】赤司家の出来損ない 2nd【高尾和成】【黄瀬涼太】

＊番外編 赤司家のお正月2＊ ページ17

意気揚々と征に勝負を吹っかけたものの…



A「つ、強すぎる…」



私の顔は真っ黒。 もしかしたら、青峰より黒いんじゃなかろうか。



赤司「姉さん、そろそろ諦めたらどうだ？」



A「お前…諦めたらそこで試合終了なんだぞ！？ 諦めらんないよ！！」



赤司「そうか…姉さんは俺に勝つつもりなんだな」



A「そうだ！ 勝って…征を芸術作品にしたいんだ！！」



ヒゲ書いて…鼻毛書いて…眉毛をつなげて…



あはは。 まさに芸術作品じゃないか！！



赤司「嫌な予感しかしないんだが」



A「気のせいでしょ。 それより、再開するよ！ 絶対に次は勝つ！！」



やっと、コツが掴めてきたような気がする。



その証拠に…



A「とりゃ！ うりゃ！！おらぁ！！」



コツ…コツ…とラリーがだいぶ続いてる。



良し。良い調子だ。



今度こそ、征に勝つ！！



赤司「…うわ！？」



A「せ、征！？」



そんなとき、征がすっ転んでしまった。



私が羽根をついたあとに転んだから…



A「私の勝ち…？よっしゃあ！！」



赤司「…滑ったとは言え…俺の負けだ。 さぁ、姉さん！ 俺の顔に落書きしてくれ」



A「……うん」



…なんかスッキリしない。



征が勝負中に滑るハズがないのだ。



つまりは、わざと負けたというわけで…



A「…あーあ、飽きちゃった。 やっぱ良いわ。征を芸術作品に仕上げるの。 さ、朝食だし顔洗って来よう」



赤司「良いのか…？」



A「飽きたんだもん」



赤司「…姉さん！！」



A「わ、征！！」



ギュッと抱きついてきた征。



その姿に、思わず頬が緩んだ。



征は私のことを好きで…こんなやつだけど、尊敬してくれてる。



私は…



A「あけましておめでとう、征。
…今年も宜しくね」



赤司「あぁ！！」



なんだかんだ言いながら、征が好きだ。

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