検索窓
今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:12,272 hit

《28》他人。by青峰 ページ29







青峰「…あんな奴に用なんてあるかよ」





独り言を呟いて俺は体育館に入った。




試合を見ながらも頭に焼き付いたのは先程のAの怯える顔だった。



あいつは俺の知っているAじゃない。



























青峰「おはようA、もう来てんのか」


『あ、青峰くん。おはようございます』


青峰「相変わらずお前はあさはえーな」


中学の頃、朝練は必ず1番に来ていたあいつ。


『青峰くんも意外と朝早いの平気なんですね』


青峰「うっせ!余計なお世話だ」


『ふふ、今日も頑張ってくださいね』


青峰「お前もだっつーの、アホ」




大人しいアイツだったが、俺の中ではアイツは俺に心を開いてくれていると思っていた。















青峰「おっ、お前の弁当美味そうだな」



『あっ、それ最後に食べようと思ってたんですよ!』



青峰「ははっ!好きなもんは先に食えっつてんだろーがいつも」



瞼の裏にいるのは頬を膨らませて俺を睨んでいる可愛らしいアイツの姿だった。



もっと知りたい。


もっと、心を開いてほしい。






いつしかこんなことを考えるようになっていた。





だが、アイツは突然俺やバスケ部を避けるようになった。



体育でも、バスケをする時はいつもアイツは見学するようになった。









そしてアイツは何も言わずに行方を眩ませた。


















さっき会ったのは知っている人ではない。
















桃井「…ぁ、青峰くん、Aが…」





隣に座ったさつきが反対側の観客席に座った女を見て言った。













青峰「あー、誰だあいつ。知らね」




桃井「!?」





…アイツはもう、




































……____他人だろ。

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←《27》うちのマネージャー 。by劉偉



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
58人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になってます もう更新されないのでしょうか? (2019年7月1日 8時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もとかわ | 作成日時:2019年1月14日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。