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「面白れェ。幕府に逆らうか？今年は桜じゃなくて血の舞う花見になりそうだな。
てめーとは毎回こうなる運命のようだ。この間の借りは返させて貰うぜ。」
「待ちなせェ。堅気の皆さんがまったりしてる場で、チャンバラたァ頂けねェや。ここはひとつ、花見らしく決着つけましょーや。
第1回陣地争奪叩いて被ってじゃんけんぽん大会！」
「花見関係ねーじゃん！！」
ヘルメットを被り、ピコピコハンマーを手に持つノリノリな沖田に全員がつっこんだ。
「えー、勝負は両陣営3人による勝負で決まります。審判も公平を期して、両陣営から新八君と俺、山崎が努めさせて頂きます。
勝った方はここで花見をする権利＋お妙さんを得るわけです。」
「なにその勝手なルール！アンタら山賊！？それじゃ僕ら勝っても負けてもプラマイゼロでしょーが！」
「じゃあ君らには＋真選組ソーセージだ。屯所の冷蔵庫に入ってた。」
「要するにただのソーセージじゃねーか！！要るかァァ！」
「ソーセージだってよ。気張ってこうぜ。」
「おう！」
「バカか！お前らバカかァ！！」
新八は散々なルールで進めようとする山崎にも、ソーセージに釣られる銀時と神楽にも全力でツッコミをいれた。
ツッコミ役の立ち回りもなかなかに大変そうである。
「それでは1回戦、近藤局長ＶＳお妙さん！」
「姉上、無理しないでください。僕、代わりますよ。」
「いいえ。私が行かないと意味が無いの。あの人、どんなに潰しても立ち上がってくるの。私もう疲れちゃった。すべて終わらせてくるね。」
(ヤバい･･･あの目は･･･)
振り向いた妙の表情に、思わず顔が引き攣る新八。そんな事も露知らず、山崎が掛け声をかける。
若干の不安が残る中、戦いの火蓋は切って落とされた。
「叩いて被ってじゃんけんぽん！」
じゃんけんの勝敗は、近藤がグー、妙がパー。「やった！セーフ！！」と言って喜ぶ近藤に、新八が叫ぶ。
「セーフじゃない！逃げろ近藤さん！！」
「え？」
近藤が妙を見上げる。妙はピコピコハンマーを振り上げてお経を唱えていた。
「ちょ、お妙さん！コレ！もうヘルメット被ってるから！」
そんな近藤の叫びも虚しく、妙の振り下ろしたハンマーがヘルメットを砕き、近藤は鼻血を吹き出して倒れてしまった。
「･･･ルール、関係ねーじゃん」
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作者名：p.m. | 作成日時：2024年3月14日 17時
