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『桃湖お前っ……、何で俺がスカート履きたい事知って……はっ!!』
つぼみちゃんはそこまで言って「しまった」という顔をして自分の口を小さな両手で押さえる。
『ちちち違うんだ!! 今のはっ、今のはっ……うぅ……っ』
わたわたと慌てながらそう言うつぼみちゃんは、顔を真っ赤にして着ているパーカーのフードを、深く被る。
おぉ、ツンデレつぼみちゃんだ!
そう思いながら画面をタップすると、つぼみちゃんから出ている吹き出しの中の文章が変わった。
『とっ……とにかく! ……買ってきてくれてありがとな』
再び画面をタップするとつぼみちゃんの周りにハートが浮かんでゲージに吸い込まれていき、ゲージが満タンになってレベルが4に上がった。
恐らく、好きな服・欲しがっていた服をあげたからいつもよりハートが多かったのだろう。
そして「赤いコインを30枚獲得しました」と文章が表示され、私は画面をタップする。
『桃湖、その……俺が欲しがっていたもの、買ってきてくれてありがとな。これは俺からのお礼だ』
そう言ったつぼみちゃんは赤いコインをどこからか取り出して私に差し出し、私はそれをタップした。
「……っと、着いた着いた」
私は携帯をブレザーの胸ポケットにしまい、自分が通っている高校の校門を通り、下駄箱で上履きに履き替えて自分のクラス・1年A組に行き、自分の席である窓際で一番後ろの席に座り、鞄を机に置いて1時間目の準備をする。
「えっと、国語はー……っと」
ロッカーから国語の教科書・ワーク・ノートを出し、私は席に戻って携帯を再び胸ポケットから取り出して白いイヤホンを耳にあて、つぼみちゃんの頭を撫で撫でする。そうするとつぼみちゃんの周りにハートが浮かび、ゲージへと次々に吸い込まれていく。
「この調子だと、今日中にレベル7までいけるかな……」
そう言いながらホームルームが始まるまで頬を赤くしているつぼみちゃんの頭を撫で続けていると、レベルは短時間で6にまで上がり、赤いコインは60枚も入手した。
そしてホームルームが始まるチャイムが鳴り、集まって談笑していた子達は各自席に戻り始め、私はセーブをしてゲームを閉じて胸ポケットに携帯をしまう。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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雪ノ宮深音(プロフ) - *黒羽花鈴*さん» お褒めの言葉ありがとうございます(*^▽^*)頑張りますねo(`^´*) (2017年12月26日 9時) (携帯から) (レス) id: 665a044116 (このIDを非表示/違反報告)
*黒羽花鈴*(プロフ) - この小説面白いです!作者さんの作品全部見てます!更新頑張ってください!(^▽^) (2017年12月26日 5時) (レス) id: 7cd2a17a5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨ノ宮心音 | 作成日時:2017年11月11日 20時