17 自業自得 ページ19
今、私はノックもせずに、シンタローという人物の部屋に入り込む。
「…」
そーっと、ゆっくり、足音をたてないように歩く。
息を止め、見つからないように。
慎重に。
シ「…」
部屋を見ると、どうやら、彼がベッドの上に寝ていた。
昼寝か？
私はそっと、ベッドの側に立つ。
「(気づいてないよな)」
彼は完全に寝息を立てて寝ている。
私は胸を撫で下ろしながら、また、“仕事”に取りかかる。
……はずだった。
ｸﾞｲｯ
「…え？」
あまりにも突然の出来事で、頭が追い付かなかった。
正気を取り戻すと、今おかれている状況に気がついた。
シ「…」
「あ…;;」
私が彼を押し倒している。
「!?」
このままの体制だと恥ずかしいので、体を起こし、立ち上がろうとするも、手足が彼の手で固定されて、動けない。如月兄妹は固定するのが好きなのか？
「っ、や…」
途端に視界が暗くなる。
シンタローに、抱きつかれているみたいだ。
…つまりは、コイツ。
「起きてる…」
私が呟くと、耳元で言葉が吐かれた。
シ「何しようとした」
耳の先が赤くなるのを感じた。
…くすぐったくて、とても恥ずかしい気持ちになった。
「ふ、…い、たずらっ」
彼は相当意地悪なのか、私の耳許で息を吸ったり吐いたりを繰り返す。
きっと、これがくすぐったい、と知っててやってるのだろう。
シ「へぇ…」
彼は意地悪そうに微笑むと、私を撫でた。
「は？や、何してんの？」
謎の行動に、頭上にハテナマークをつけながら、彼に問う。
シ「ちっこくて、可愛いから」
………………変態め。
私は勢いをつけて、シンタローを押した。「わっ！」という間抜けな声が聞こえたが、私は気にせず逃げる。
今思ったのだが、コイツ、ジャージじゃなくて、黒いTシャツ着てる…。
シ「あ、おい！」
私は顔を赤らめながら、部屋を出る。
エ「ご主人も大胆ですねぇ〜」
シ「う、うるせぇ！」
…彼の顔が赤いのには気づかなかった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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ミナ♪ - 自分の名前を使うってひどいですね。でも頑張ってください！お話しは面白かったです！ (2017年7月14日 23時) (
レス) id: 0d2ef9e702 (このIDを非表示/違反報告)
ももなか - 更新まだかな？ 忙しいと思いますが頑張って下さい。 続き早く読みたいです！ (2016年5月1日 8時) (レス) id: 67fcf1ee4d (このIDを非表示/違反報告)
あんず - 更新まってます (2016年4月30日 8時) (レス) id: 67fcf1ee4d (このIDを非表示/違反報告)
♪クルル♪ - 面白いです！いつも読む時ワクワクしています！更新頑張ってください！ (2016年4月3日 21時) (レス) id: ffd2c61d9f (このIDを非表示/違反報告)
Ｋ - 本当に好きです！うごから来ました！本当に悪いこと言う人も居ますが私はそんな事しません！なので更新頑張って下さい！上から目線で、すいません(;д;) (2015年12月27日 22時) (レス) id: e02997e9dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みんと*blue | 作成日時：2015年5月11日 10時
