16セーブ 業務内容 ページ16
教室の中には、既に僕以外のプロデュース科の生徒が全員そろっていたようだった。見たところ女子半分、男子半分という割合だが、女子の気合の入りようが少し行き過ぎているように思う。
新しいクラスメイトを見ながら、一つだけ空いた席に座る。日向が良く当たる、窓側の一番前の席。
「ようこそ、プロデュース科へ！私はプロデュース科2年の、あんずと言います」
一人の生徒が教卓の前に立った。あんずと名乗った彼女が、夢ノ咲学院最初の生徒プロデューサーらしい。人当たりが良さそうな屈託のない笑顔がよく目に残った。
「この新設されたばかりのプロデュース科には、皆さん1，2年の生徒しかいません。みんなで力を合わせて、アイドルたちをより魅力的に見せる為に頑張っていきましょう」
拍手が起こり、あんずさんは一礼して教卓の前から去っていった。
「それでは、ここからの進行は私がやります。皆さんには既に名簿に名前を書いてもらいましたが、書き忘れている人はいませんか？」
あんずさんと代わって、教卓の前に立った椚先生の問いかけに手を挙げる人はいなくて、代わりに何人かが首を横に振った。
「それでは、皆さんがプロデューサーとして行う仕事の内容について話しますから、よく聞いているように」
椚先生は僕たちに背を向け、黒板に何かを書き始めた。
(これってメモするべきかな…。仕事内容っていうくらいだから、書いておいたほうがいいのかも)
そう思って、カバンから真新しい手帳とペンを取り出した。
「まず、アイドルたちのレッスン内容を決めていただきます。ダンス、ボーカル、パフォーマンスの能力の向上を主に、アイドルたちに必要なスキルを上げるのが目的です」
椚先生が、黒板に一つの円と、その中に『基礎能力の向上』と書いた。
「次に、レッスンで得た経験をもとに、アイドルたちのより実践的な能力を開花させていきます」
椚先生は先ほど書いた円の右下にもう一つ円を書き、その中に『能力の開花』と書き加えた。
「最後に、アイドルをライブに出演させてオーディエンス…観客を満足させること。この三つが貴方たちプロデューサーの仕事です」
三つの円がちょうど三角形に並ぶように、『ライブに出演』と書かれた円がもう一つ付け加えられる。
「ライブに関しては、衣装やヘアメイクなどのアイドルのプロデュースから、宣伝を含めた集客やライブ会場の設置も担当していただきます」
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月夜 黒輝(プロフ) - この後がどうなったのか気になる...！都合のいい時でいいので更新再開を希望します！ (2019年3月19日 18時) (
レス) id: 7066949ba0 (このIDを非表示/違反報告)
ショウ(プロフ) - 更新停止中なのがすごく惜しいです是非作者様のペースで良いので新お待ちしてます！ (2018年10月3日 8時) (レス) id: 217b90edc7 (このIDを非表示/違反報告)
ケト。(プロフ) - 更新停止中なのが残念です……再開されるの楽しみにしてます、頑張ってください！ (2018年6月25日 9時) (レス) id: 522e4f0622 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：西 | 作成日時：2018年1月20日 0時
