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俺たちはいわゆる幼馴染という間柄で
生まれて間もない頃
母親に連れられ出会ったんだ
歳も一緒
家も隣
おかげで仲良くなるのに時間なんて掛からなくて
気づけばどこへ行くにも一緒だった
学校や普段遊びに行くとき
年に1回の家族旅行もそう
お互いの家族より長い時間を共にしたかもしれない
そんなジナに好きだと言われたのは
今から1時間前
いつものように俺の部屋で
他愛もない話で盛り上がっていた時
ふと、ジナが漏らした言葉がきっかけだったんだ
JN「最近どうなの?」
『どうって何が?』
JN「ミン・ユンジ」
『ああ』
ミン・ユンジは、昨日まで俺の彼女だった人
そういえば
ジナにはまだ言ってなかったか…
『昨日フラれた』
JN「え?どうして?」
『知らない
俺が聞きたいぐらいだ』
俺たちの関係に終止符を打ったのは
たった1行の文章だった
まったく、便利な世の中だよ
あんな数文字で
半年続いた関係を終わらせることができるんだから
理由を聞こうにも着信拒否され
おまけに学校でも避けられるとくれば
さすがにどうでもよくなってきて
それ以上追求する気も起きやしない
それにフラれた相手を
いつまでも追い掛け回すなんて
あまりにも女々しすぎるだろ
ずっと一緒にいるんだと思ったのにな…
終わりなんてものは
いつも突然やってくる
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作者名:HEKi | 作成日時:2023年5月14日 23時