チョコより甘い恋とか【朔間凛月】

＊ ページ32

私は凛月に向き直るために寝返りを打つ。起きれば早い話って？生肌を感じてたいの←



A「凛月〜？流石に休むのは……」

凛月「なに……？じゃあAは俺と一緒にいたくないんだ？」



ムスッとした顔で可愛いことをいう凛月。これ襲ってもいいの？あ、ダメ？にしても凛月は本当にずるい。私が縋られるのに弱いのを知っててやっているのだから。くそう、好き



A「ごめん真緒。私今日学校休む」

真緒「はぁ！？お、お前まで……はぁ〜」


ほんとに手が負えないというように長いため息を吐く真緒。ごめん、あざとい凛月には勝てなかったわ。いろんな意味で。あざとりつ最強説

うん。何言ってるんだろう




真緒「ったく、俺は知らないからなー！？」



諦めが付いたのか未だにベットから離れようとしない私達に向かってそう吐き捨て部屋から出る真緒。ドスドスと階段を降りる音がきこえてくる。おいおい一応人様のお家でしょ？零に怒られ………いや、あの人絶対に怒んないわ。うん

怒るどころか平和ボケしてそうだよね

最近の若者は元気じゃの〜とか言って。お前はどこのおじいちゃんだよ





A「……凛月」

凛月「ん〜？」

A「一応聞くけど…今日って何の日か知ってる？」

凛月「俺とAが付き合って1ヶ月記念かなぁ〜」


うん。まぁそれも間違ってないけどね！！？

こんなにあからさまに言ったのに気づいてもらえないとか……もしかして本気で忘れてるのか？いやでも確かにホワイトデーとかそこまでって感じだもんなぁ……。どちらかと言えばバレンタインの方が……ねぇ？




A「……やっぱりなんでもない。先に1階降りてるから、早く来てね？」

凛月「ん〜、待って。俺も行く」



そういってさり気なく私の服の袖を掴む。うっわ美少女だったらキュン死してた。すでに凛月でも悶えてるけど……。なんだ。なんなんだこの女子力の差は。おかしいなぁ

もしかして私って凛月に女子力吸収されてるのかな？そうだよ。うんうんきっとそうだ





……ちょっとそこ現実逃避とか禁句だよ！？

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