第50コンフリクト、これから2人で ページ50
私にとって、初めてのキスは触れるだけの優しいキスだった
初めてのことに戸惑う私の体を、先輩の大きな手と温かい体が包んでくれる
先輩は軽く、私の髪を梳きながら柔らかい笑みを浮かべていた
アイドルスマイルじゃない、本当の彼の笑顔に思わず見とれてしまう
今、彼が微笑みかけてくれているのは紛れもない、私なんだ・・・
そう思うと、胸が高鳴った
貴方「///」
ああ・・・ずっと・・・こうして欲しかったんだ・・・
こうやって・・・触れて欲しかったんだ・・・
自分にだけに微笑みかけて欲しかったんだ・・・
私は2人で水族館に行った日のことを思い出す
離れがたい、もっと一緒にいたいと思った
あの時感じたモヤモヤとした感情はきっと『恋』
私も同じように、その時初めて『恋』を知ったんだ
そして、この感情を教えてくれたのは紛れもない、先輩なんだ
オレンジ色に染まった海はさらに赤みを増していく
藍「ねえ、キミは・・・ボクが好き?」
貴方「はい」
私は短く答えた
貴方「ずっと、自分では気づいていなかっただけで、もうとっくに先輩のこと、好きだったんです」
藍「うん、ボクも、きっとそう」
藍「気づいたときには、もう、恋してたんだ」
先輩の手が、再び私の頬に触れる
私たちは互いの温度を確かめ合うようにもう一度キスをした
2回目のそれは1回目のそれより長かった
でも、触れるだけの温かくて優しいキス
藍「ボクはまだ、キミのこと、何も知らなかったんだね」
貴方「?」
藍「ほら、今だって・・・すごい、可愛い」
先輩は私をじっと見つめながらそう言った
貴方「か、からかわないでください//」
先輩は真っ赤になる私を愛おしむように見つめた
藍「からかってなんかないよ」
藍「もっとキミの・・・いろんな表情が見たいんだ」
それから藍色の瞳が再び私の方へと向いた
藍「知らないからこそ、もっと知りたい」
藍「ゆっくりでいいから、教えて、キミのこと」
貴方「はい、私も先輩のこと、たくさん知りたいです!」
そう言った瞬間、先輩の表情が曇った気がした
藍「ボクの秘密も、いつかちゃんと話せる日が来るのかな・・・」
先輩の声は波の音に流されて上手く聞こえなかった
けど、先輩は何事もないように微笑んだ
藍「これから2人で、お互いを知っていこう」
私は勢いよく頷くともう一度、今度は誓いのキスをしたのだった
この小説の続きへ→←第49コンフリクト、沈みゆく夕日の真下で (藍Side)
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ユミ(プロフ) - まなさん» まなさんコメントありがとです!!!そしてお久しぶりです!!お陰さまで取れました、音也!!ナツキも難しかったですな…(笑)やっぱ出来るまでやり込んじゃいますよね(笑) (2015年6月14日 10時) (レス) id: d4e83f1a33 (このIDを非表示/違反報告)
まな - お久しぶりです!SROは慣れてくしかないですよ!...音也ならなんとかなるかもです!那月は難しいんですよね〜。那月は私も30回以上やり込みました← (2015年6月13日 12時) (レス) id: ceaa2bc4f1 (このIDを非表示/違反報告)
ユミ(プロフ) - まなさん» まなさん、コメントありがとです!!音ゲー面白いですよね〜(≧▽≦)PRO、未だに音也のSMILE MAGIC?がなかなか取れなくてね…(笑)よし、とにかく頑張ってみようと思います(*´▽`*) (2015年4月18日 0時) (レス) id: 7f1e74dd32 (このIDを非表示/違反報告)
ユミ(プロフ) - しおんさん» しおんさん、コメントありがとうございます!!自分は愛音君もアイアイも大好きなのでなんとも言えんな(笑)でもユミもやっぱりアイアイが好きだぁぁぁあ(*´Д`) (2015年4月18日 0時) (レス) id: 7f1e74dd32 (このIDを非表示/違反報告)
まな - ProのSの取り方は...とにかく頑張る←私は2回やって取りました。面白かったです!頑張ってください。 (2015年4月16日 21時) (レス) id: ceaa2bc4f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユミ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mazilove/
作成日時:2014年5月6日 1時