【うたプリ×ブラコン】キミと奏でる愛という名のシンフォニーを【part３】

第２９コンフリクト、おかえりなさいのギュー ページ29

私と侑介くんはまるで時間が止まってしまったかのように見つめ合ったまま動けなかった


そして侑介くんはゆっくりと口を開いた


侑介「お、俺はAのこｔ「ああああぁぁぁぁぁぁあああ！！！」」


侑介くんの声が一瞬にして大きな声にかき消された


貴方「？？」


私が声のする方を振り向くと、私もよく知る男の子が駆け寄ってきた


　？「お姉ちゃんだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ！！！」


侑介「うわっ！！」


男の子は侑介くんを押しのけて私に抱き付いてくる


侑介「お、お、お、お、おい、弥！！！Aに何やってんだよ！！！」


慌ててそう言う侑介くんとは裏腹に弥くんはキョトンとしたように言った


　弥「おかえりなさいのギューだよ！！」


侑介「お、お、お、おかえりなさいのギュー！？」


侑介くんがオドオドしながら叫ぶ


　弥「うん、昨日は僕寝ちゃってて『お帰り』って言えなかったから！」


貴方「弥ちゃん・・・」


私はその言葉が素直にうれしかった

それから弥ちゃんは私に抱き付いたままで言う


　弥「だから改めておかえりっ！お姉ちゃん！！」


弥ちゃんは満面の笑みでそう言う

その笑顔は昔から変わってなかった

だから私も弥ちゃんに負けないくらい満面の笑みで言った


貴方「ただいま！！弥ちゃん！」


そして私は弥ちゃんの頭をポンッと撫でた


貴方「あれ？弥ちゃん、少し見ない間に背が伸びたね！」


　弥「えへへ〜！僕、結構伸びたんだよ！！」


弥くんが嬉しそうにそう言った

私ももうすぐ背を越されそうだな・・・


侑介「へっ、まだまだだぞ弥」


すると侑介くんが挑発するかのようにそう言った


　弥「むー・・・いいもんっ！！ゆうくんなんてすぐに抜かすからっ！！」


弥くんは頬を膨らませたまま言い返す


侑介「ふんっ！抜かせるもんなら抜かしてみろ！！」


　弥「絶対抜かすもんっ！」


侑介「いや、無理だね」


　弥「無理じゃない！」


侑介「無理」


　弥「無理じゃない」


貴方「(どうしよ、止めた方が良いのかな)」


２人の言い争いは一向に終わる様子がない

私は２人の間に割って入ろうとした時だった

隣の部屋から人影がやってきた


右京「貴方たち！！今何時だと思ってるんですか！！！」


ふと時計の方に目をやると時刻はまだ６時前だった


右京「近所迷惑です。騒いでいる暇があるなら勉強でもしてなさい！！！」


右京兄さんの声にさっきまで言い争っていた２人は一瞬にして黙るのだった

第３０コンフリクト、じょーだん→←第２８コンフリクト、まるで時間が止まったかのように

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す