件名:いつか会いたい人へ。【うたプリ】美風藍

伝えたくて ページ30

メールのやり取りから2日後、
美風さんと約束していた場所の駅へと向かうと
早めに着いていた美風さんの姿が見えた。

A:美風さん

呼び掛けると振り向いて微笑む。
この様子だと私の事をMomoだと
気付いていたようだった。

藍:ちゃんと話せるね、Momo
いや、桃瀬Aさん。

此処で話すには場所が悪いと
美風さんが自宅と近いという事で
美風さんのお家にお邪魔させて頂いた。

藍:はい、コーヒーしか無いけど。

そう言って手渡された
暖かなコーヒーを一口飲んだ。

A:お時間取って頂いてすみません。
気になってたんですけど…
気付いてたんですね。

待ち合わせの時から
焦らない美風さんを見て気になっていた。

藍:昨日社長に聞かされたんだよ
ナツキに作ったあの曲。

美風さん曰く、
最初Momoの曲の雰囲気を掴むために
色々聞いてたけれど
その時は気付かなかったとか。

藍:翔も那月も気付いてなかったけど
君の曲が大好きなんだって教えてもらった。


翔と那月と一緒によく歌を歌って
その場で作った即興ソングを歌って。
お祝いの時にも歌を作って。
ただ楽しかった。

けれどこんな風に
今も変わらず好きだと言って
CDに入れたいと言ってくれていることが
凄く嬉しくて涙が溢れた。

私も2人の歌が大好き。
だから曲作るのも二つ返事で了承した。
美風さんの曲製作途中だったけれど
2人のためなら合間縫って
作る事なんて容易いから。

藍:ボクも好きだよ。
キミの作る音楽もキミ自身も。

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あと数話で最終回となります。

と、ここで宣伝。
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