夜空を見上げる鮫と月 part８ (ページ12)

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行動ページ12

マーモン side

　マ「・・・・。」

今、僕はボスに呼ばれてボスの部屋に向かっていた。

そんな中、長い廊下を進みながら考えるのは
ボスが僕を呼び寄せた理由だ。

ボスに呼ばれた理由・・・

僕はここ最近の事を思い出しながら考える。

そして、思い当たる事が一つ。

たぶん、Aの事だろう。

日本での仕事を終え、イタリアに帰って来た頃から
Aの態度が急変した。

Aはまるで、表情が凍ってしまったかのように
僕達に反応を示さなくなった。

元々反応がしっかりしていた訳では無かったし、
無表情で居る事が多かったけれど・・・

話しかけても頷く事が無くなったし、目を合わせようと
しなくなってしまったのだ。

僕達はそんな様子のAを心配していた所だった。

　トントントン・・・

　マ「ボス。僕だけど・・・。」

　ザ「・・・入れ。」

ボスの部屋に来て扉をノックをすれば、部屋の中から
ボスが入室を許可した。

僕は扉を開けて中に入る。

　マ「・・・話ってなんだい、ボス。」

　ザ「・・・。」

　ス「・・・。」

部屋に入ると、ボスの座るソファーの近くに
スクアーロも立っていた。

僕はそんな２人に視線を向ける。

その時だった。

　マ「・・・A？」

僕が向けた視線の先、ボスの座る大きなソファーの
足元に、なんとAが倒れていた。

僕は思わずAの名前を呼ぶ。

Aは床に倒れていて、ピクリとも動かない。

一体、何があったのだろう。

　マ「・・・・。」

　「・・・。」

僕は倒れているAに少し近づき、様子を見る。

Aは床に倒れていたが、規則正しい呼吸を
繰り返してる。

どうやら、寝ているようだった。

　ス「・・・Aがこの状態になってから寝る時はいつもこうだ。ベットに運んでも寝ようとしない。床で寝る事を止めねぇ。そして寝る時はボスから離れねぇ。」

　マ「・・・。」

僕がAを眺めていると、すぐ近くにいた
スクアーロが僕にそんな説明する。

・・・なるほど。

Aは表情以外に、行動にも何か変化があったようだ。