過ごす相手 ページ27
獄寺 side
獄「・・・。」
俺は机に頬杖を付きながら授業を
大人しく聞いている。
ふと辺りを見渡せば、机に突っ伏して
寝ている山本が目に入った。
山本は昼飯を食い終わった後の授業では
いつもこんな感じだ。
こんなんだからテストで赤点を取るのだ。
俺はそんな事を思いながら黒板に視線を戻す。
獄「・・・。」
黒板を眺め、教師の説明を聞いてはいるが、
俺は頭の中でAの事を考えていた。
今日の昼休み、いつものように十代目と山本の
三人で弁当を食べていると、思い出したように
山本がAの話をし出したのだ。
その内容は、Aが応接室で
雲雀の仕事を手伝っている。
と言う内容だった。
俺と十代目はその話を聞いて驚愕する。
ここ最近Aの姿を見ていなかったのは
応接室に居たかららしい。
そしてなんと、
あの雲雀の仕事を手伝っている・・・・。
そんな話を聞いて
驚かないヤツが居るだろうか・・・・。
獄「・・・・。」
なんでAは雲雀と・・・。
俺はここに居ないAを心配する。
何と言っても一緒に居る相手が雲雀なのだ。
群れる事を嫌い、すぐにトンファーを
振り回す戦闘狂。
そんな雲雀は全ての人間から恐れられている。
それなのにAは雲雀と一緒に
過ごしているのだ。
一体どういう事なのか・・・
俺は考える。
しかし、
いくら考えても真実は見えてこない。
俺達と一緒に過ごす事は拒否するのに、
雲雀と一緒に居る事は拒まない・・・。
・・・俺には
Aを・・・。
獄「・・・助けられない。」
俺は小さく言葉を呟く。
しかし、その俺の声は教師の説明でかき消された。
教師は教科書を開きながらテストに出るページを
説明していたが、Aの事を考えていた俺には、
そのページがどこにあるのか全く分からなかった。
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猫のこたつ(プロフ) - 優しいお言葉ありがとうございます！皆様にはご迷惑お掛けしまして、申し訳ないです… (2019年12月25日 6時) (
レス) id: e086e98a44 (このIDを非表示/違反報告)
まくすうぇる(プロフ) - ゆっくり安静にしてくださいな。お気を付けて (2019年12月24日 21時) (レス) id: 34699431ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫のこたつ | 作成日時：2019年11月28日 10時
