【マギ】シンドリアの眠り姫 2nd

Key4 ページ5

わたしは目を閉じて考える。







(どうしたらこの世界の違和感を消せるんだろう…)








？「…寝てるんですか？」








急に声が聞こえて、目を開けた。








マヤ「！？！？ジャーファル！？！？な、な、な、なんで！？！？」








あと数センチで鼻がつかえそうな程近いところにジャーファルの顔があった。








ジャ「動揺しすぎですよ」








ジャーファルは笑いながら言った。








マヤ「そんなに笑う！？」







ジャ「そんな顔したマヤ、久しぶりに見ましたよ」








(そういえば、ここ数ヶ月作り笑いばっかしてたっけ…)








ジャ「そうそう、こんな話をしに来たんじゃありませんでした。マヤ、来週シンドリアに行きますよ」








マヤ「来週…？あ、そっか…。もう一年経つのか…」








わたしは思い出した。前のシンドリアがパルテビアにやられてしまった時のことを。








ジャ「もうってことは、私たちの前から姿を消してた時も行ってたのですか？」








マヤ「うん。みんな大切な人たちだもん。もう二度と誰もあんな風に苦しんで欲しくない」







ジャ「大丈夫ですよ。シンがどうにかしてくれますよ」








マヤ「そう…かな…？全部全部シンに頼るのは違うと思うんだ。もしわたしたちがシンにばかり頼ってしまったら、シンはこの先誰にも頼れなくなってしまうんじゃないかな…。」







ジャ「その時は私たちで支えてあげましょう」









マヤ「…うん、そうだね」








ジャ「それでは私は仕事に戻りますね。時間ができた時にでも机の上の書類に目を通しておいてください」








そう言ってジャーファルを部屋を出て行った。








(ジャーファル。あの人にはそんな支えはきっと要らないんだよ。誰かが『それは間違ってるよ』って言ってあげないとダメなんだよ)








わたしは机の上の書類に手をかける。







(えっ…これって…)

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