Key2 ページ3
私はアリババを面会室の隣の部屋に案内して座らせた。
マヤ「少しここで待ってて!ジャーファルにシンのスケジュール調整してもらってくるから」
シンの予定は8ヶ月先までいっぱいだという話をこの前聞いたばっかりだから、多分ジャーファルに話をつけないとアリババと面会は出来ないだろう。
わたしは部屋を出て、室長室に行こうとしたその時だった。
?「勝手にロビーに出てはいけないって、あのお方に言われていたでしょう?」
そこには不気味な笑みを浮かべる口元にほくろのついた女が立っていた。
マヤ「……白瑛さん、いや、アルバ…」
白瑛「あなたにその名前で呼ばれるのは久しぶりね。昔は『アルバ、アルバ』って懐いてくれてたのに」
マヤ「…貴方は変わってしまった。昔のアルバは大好きだったよ」
白瑛「貴方はソロモンたちがやろうとしたことが正しかったと思ってるの?」
マヤ「……」
わたしは何も答えられなかった。
正しい世界の在り方なんて分からない。そんなことをシンドリアを出てから知ってしまった。
わたしは変わらず不気味な笑みを浮かべる彼女を素通りして行こうとした。
白瑛「そうだ、これがどうなってもいいのかしら?」
振り向くとそこには2年間に渡る旅で見つけた神杖が握られていた。
マヤ「…!?返してよ!それも取る気なの!?」
わたしはどうしてもその神杖を取り返したかった。
だってそれは、それはソロモン、わたしの父のものだったから。
マヤ「貴方が持ってる神杖だって元はシバのものだし、シバの思いはアルバに受け継がれてなんかない!!」
白瑛「でもこれは貴方の物でもないでしょう?」
シン「何を騒いでるんだ!?」
廊下で叫んでいたのが聞こえたのか、ドアからシンが出てきた。
シン「何があったんだ?、、、、
、、アルバ」
…。
ほら、シンの隣は別にわたしでなくていいじゃん。
気づいてる?わたしがここに来てからシンは一度もわたしの名前を呼んでないんだよ。
もうシンはシンじゃないんだよ。
だから、アリババに会いたくなったんだ。
通信機から聞こえたあの声できっとまたマヤって呼んでくれると思ったから。
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舞衣(プロフ) - 名前変更できるようにしてくれませんか(´・ ・`) (2018年2月7日 3時) (レス) id: 52484bd7f5 (このIDを非表示/違反報告)
咲香(プロフ) - 名前変換が出来ません(><) とても面白い作品なので対応してくださると嬉しいです!!更新待ってます! (2017年4月28日 22時) (レス) id: 831f900924 (このIDを非表示/違反報告)
やなごん(プロフ) - 名前変換ができないのが少し気になります!でもこの小説すごく大好きなので、更新頑張ってください! (2017年4月26日 16時) (レス) id: d6988b317c (このIDを非表示/違反報告)
咲香(プロフ) - 初コメです!いつも楽しく読んでいます! ちょっと質問なのですが、主人公の名前を入力して変えても出てこないんですが、対応していない作品なのでしょうか? (2017年2月28日 19時) (レス) id: 831f900924 (このIDを非表示/違反報告)
MAYA(プロフ) - 日和さん» ありがとうございます!(^O^)更新頑張りますね〜! (2016年12月31日 18時) (レス) id: 10ba54ddce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MAYA | 作成日時:2016年9月5日 23時