May I help you？ (ページ8)

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仕事戻るか、って思ったけど、

まだ経理部へのおつかいが残ってたんだった…泣

「…お疲れ様でーす。静香さんいらっしゃいます？」

6階の経理部。

殆どが女性社員で有名なこの職場は男性陣から”華の部署“と呼ばれる。

けど、実際は違って…

「静香ちゃんいま席外してるからあたしが担当する！」

「…彩さん。」

彩「かまわんから！」

この明るいテンションでぴょこぴょこしながら来たのはここ、経理部のベテラン、高本彩さん。

そして、本当は担当してもらいたかったのは同じく彩さんと同期の西田静香さん。

静香さん居ないのか…

「…あ、静香さんいらっしゃらないならまた出直しますね？」

彩「なんでなんで？どうせ経費の領収書やろ？」

「…まぁ」

彩「じゃああたしに任せときー！」

「…はい」

「えー！！Aちゃん来てはるやん！なんで！どしたん！来ること少ないのにー！」

「…麻未さん」

奥から私を見つけて駆けつけたのは金髪がトレードマークの、中島麻未さん。

同じく彩さんの同期。

さっき言った静香さん、彩さん、麻未さんは3人とも関西圏出身で、

毎回経理部を訪れると私はいつもこうやって歓迎されてしまう。

テンションが常に高いんだよね、ここの人達。

…あ、静香さんは違うけど。

麻「この前のケーキ、また食べに行こな！」

彩「は！？ケーキ食べいったん？あたしが居らんときに？」

麻「だって彩ちゃんはお仕事してたもーん」

彩「A！今度あたしも！」

「はーい…笑」

えーっと…

急いでほしいんだけど…？笑

って先輩に対してだけど内心思っちゃった。

「ほーら、やめてあげて。」

彩「あ、静香ちゃん戻ってきた」

静「ごめんね？おそくなって。経費かな？」

「静香さん…！！」

麻「あたしたちの時と反応が違う気がするー」

「気のせいですよ」

静「ほら、二人は戻ってー。彩ちゃんもありがとう」

「「はーい」」

そっからは静香さんに全部してもらったんだけど、

本当にスイスイ進んで、あらまと言ううちに終わってしまった。

静「はい、終わり」

「ありがとうございます！」

静「ったく、伸くんもなんでAに任せるかなー」

「今日は落ち着いてるんで平気です。笑」

静「頼もしいなぁ。じゃあ無理しないように」

「はい。笑」

お互いにお疲れ様って声をかけてその場を後にした。

時刻はお昼の14時を指していた。