いちごオレ31 ページ32
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毎度おそ松くんが、入れてくれる台本。
この前は、靴箱の方のロッカーだったけど、今回は人目を気にしてか
こっちのロッカーに入れてくれたのか…。
鞄をロッカーの中に仕舞いこんで、ロッカーの壁と鞄の間に隠すように
台本を丁寧にしまいこむ。
全く…危ない所だった。
たまたま、この前整頓したためロッカーの中身は綺麗だけど
つい先日までは、テスト結果のプリント 通信 等といった
紙類がくしゃくしゃのまま、ロッカーの中に放置されていたのだ。
ドアを開けたら、プリントがあふれでてくるほどの量になったから処分したけど
本当に危なかった…。
あんな汚いロッカーを男子に見せるなんて、一生の恥だ。
況してや、好きな人でもあるおそ松くんに。
私のプライドが許すものか。きっと、明日には塵となって滅んでいただろう。
「一緒にトイレいこー。」
クラスメートのそこそこ仲のよいこが、
教室の窓から顔を出して、何気ない顔で言う。
「うっうん!ちょっと待って!」
私は勢いよく、扉を閉めて
クラスメートの隣を歩いた。
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「やーん。おそ松くんの最新情報発見♪」
トイレを済ませたあと、一緒に連れ添った彼女は私の腕を引っ張って
彼女が所属しているであろうグループの溜まり場の、階段に連れてこられた。
別に、集団リンチとか出はなくて、
ただたに、連れてこられただけだ。
私も、階段に腰を下ろすと
隣のクラススマホをいじっていた、くりくりお目めの彼女が言葉を発する。
軽快な声で、画面をスクロールしていく
みんなは話をやめ、くりくりお目の彼女の顔を覗く
わっ、と穏和な空気が流れ彼女が振った話題についてそれぞれ話していた。
「わぁーお!さすが、おそ松くんだ…
"撮影今話中盤、滑り出しは順調"」
記事を一通り読み上げると、グループの子は
うふふと幸せそうな顔で笑っていた。
私の顔色も明るくなる。
さすが、実力派俳優…
二話目撮影二日目で、もう中盤なんて…
普通は3ヶ月もかかる一通りのドラマ撮影…
これなら、休みもそこそこ増えそうだ。
自分のことでもないのに心が弾む。
私はそれ口に出すと、グループの子達が話に乗ってくれた。
おそ松くんが好きだと話すと、何故かこのグループの所属権を貰い、
朝のホームルーム前の時間は、今日みたいに階段に来てと
言われたので、私は新たにこのグループに所属することになった。
無論、この前睨まれたグループではない。
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MERORON - うへあさん» ご指摘ありがとうございます。脱字が多くて…。修正いたしました。 (2019年1月22日 23時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)
MERORON - どりーさん» レス遅くてごめんなさい!そろそろ頑張って、完結させようと思っています。最後までよろしくお願いします! (2019年1月22日 23時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)
うへあ - 16は、関節キスじゃなくて間接キスだと思います (2018年12月3日 21時) (レス) id: d83e57132d (このIDを非表示/違反報告)
どりー(プロフ) - あぁぁああ!!!コレ神作過ぎませんか!?キュンキュンが止まらないです!!! (2018年7月10日 19時) (レス) id: f196981f30 (このIDを非表示/違反報告)
MERORON - おそ松がーるさん» いやいや、こちらこそ!お召し上がりありがとうございます( ̄ー ̄ゞ−☆ (2018年5月15日 14時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:MERORON | 作成日時:2018年3月13日 21時