検索窓
今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:33,907 hit

いちごオレ15 ページ16

.


おそ松くんの家に行ってから4日後、朝自分のロッカーを覗くと

一冊のクリーム色の本が乱雑に入っていた。

もちろん、自分で入れた記憶なんてないし

誰にも入れてとは、言っていない。

私は、何故か辺りを見渡して

バレないよう、ひっそりとそのクリーム色のものを鞄の中に潜めた。


鞄の中にクリーム色のものの存在を確認しながら

ドキドキしながら、一階のロッカーから一番近いトイレへと

私は足をはやめる。


あっ…あった。あった。トイレ。


最近創立したばかりの高校なので、トイレが中学校と比べて

月とスッポンほどの差で、高校の方が驚くほど綺麗だ。


臭くないし、ついでに言うといい匂いがする。

下も青のタイルが規則正しく並べられていて、

赤錆は生えていない。


私は、快くトイレに入ると

すぐにロックを閉めて、クリーム色のも本を開いた。


「これって…」


先程は急いでいて、表紙なんて見てもいなかったが

表紙には、明朝体で"いちごオレ 第二話 台本"

とかかれていて、その右下には大人っぽい右上がりの字で

【予備用】と記入されていた。

もっもしかして…これの送り主って…

私はパラパラと、台本を一通り目を通すと

最後のページに、目立つメモ用紙が挟んであった。


そこには、


【台本。とりま目を通しておいて。あとこれは、秘密企業だかんね。】

との文字が。


最後には…松野…と、書かれている。


やっぱり、送り主はおそ松くんだ。


シワ一つない、いちごオレの台本第二話を手にとって

嬉しい気持ちの反面、誰かに自慢したい気持ちが

グルグルとからだの中で渦を巻く。


私はよれがないように、クリアファイルの中に台本を挟んで

静かに鞄の中に入れる。


おそ松くんは定時制だから、きっと昨日の夜のうちに入れたのだろう。


忙しいのに、手間をかけさせてしまった。

学年事6クラスあるうちの学校は1クラスの定員は37人程度。

その中で、私のロッカーを見つけ出すなんてそうとう

手間がかかる。


次あったら、ちゃんとお礼言わなきゃな。


「あっ…ヤバイ。ホームルーム始まる…」


.

いちごオレ16→←いちごオレ14



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (74 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
96人がお気に入り
設定タグ:おそ松さん , 松野おそ松 , 学生松   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

MERORON - うへあさん» ご指摘ありがとうございます。脱字が多くて…。修正いたしました。 (2019年1月22日 23時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)
MERORON - どりーさん» レス遅くてごめんなさい!そろそろ頑張って、完結させようと思っています。最後までよろしくお願いします! (2019年1月22日 23時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)
うへあ - 16は、関節キスじゃなくて間接キスだと思います (2018年12月3日 21時) (レス) id: d83e57132d (このIDを非表示/違反報告)
どりー(プロフ) - あぁぁああ!!!コレ神作過ぎませんか!?キュンキュンが止まらないです!!! (2018年7月10日 19時) (レス) id: f196981f30 (このIDを非表示/違反報告)
MERORON - おそ松がーるさん» いやいや、こちらこそ!お召し上がりありがとうございます( ̄ー ̄ゞ−☆ (2018年5月15日 14時) (レス) id: fd95f0d8fd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:MERORON | 作成日時:2018年3月13日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。